2013年も様々なiPhoneアプリが登場した。2014年はどのようなアプリが登場し、注目を浴びるのだろうか? 本稿ではマイナビニュースで活躍するITジャーナリストの松村太郎氏が「仕事に役立った2013年のiPhoneアプリ」をテーマにベストアプリを5つ紹介する。

松村太郎(まつむらたろう)ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を追求している。iPhoneは2007年から使い始めている。スペックや機能ではなく、「実際に利用してどうなるか」という視点から、テクノロジーを紹介している

2013年のiPhoneアプリ総括と2014年に向けて

2013年にも、様々な話題となるアプリが登場した。どちらかというとiPhoneではあまりゲームをしないため、仕事向けや、仕事中に利用するアプリを中心に揃えている。しかも16GBモデルを利用しているため、必要ないアプリは消してしまう。今手元に残っているアプリのほとんどは、必要不可欠なものに絞られている。

2013年は、これまで以上にiPhoneを利用する時間が伸びた。コミュニケーションがFacebookメッセンジャーやLINEなどに移行しパソコンよりもスマートフォンの方が使いやすくなったこと、Twitterは元々そうだったが、Facebookなどのこれまでパソコンのブラウザで利用してきたサービスのモバイルアプリが成熟したことがポイントだったと思う。

日本では、1999年にケータイがインターネットにつながるようになって以来、モバイル主体で利用が拡大してきた。つまり日本ではモバイルでネットが当たり前だった。しかし筆者が住んでいる米国では、パソコンを中心にネットが拡大し、その潮目が変わったのが2012年。2013年はモバイル主体で様々なものが再定義されはじめる1年だった。

スマートフォンを利用する時間がより延び、これ以上は延びなくなってくる。2014年はそんな1年になるだろう。新しいアプリだけでなく、既存のアプリを含めて、成熟した環境で新たな価値を作り出せるかがポイントだ。重要なことは、繰り返しになるが、1日が24時間以上にならないのと同じように、スマートフォンを利用する時間がこれ以上増えなくなると言うこと。何かを使う時間が増えれば、他のものを使う時間が減る。

ユーザーからすれば、「何をしたいのか」という本質に立ち戻って、1つの動作をするための時間を極力減らし、あるいはなるべくアプリを統合していくことを意識しながら、スマートフォン、あるいはモバイルの新しい可能性を試す「余裕」を確保しておきたいところだ。