――能町さんがレギュラーに加わって3人になり、久保さんとヒャダインさんの関係性に変化はありましたか?

久保「特にないです(笑)」

ヒャダ「『出会った頃のように』ですね。ELTのように(笑)」

久保「『そのままの君でいて』ですよ。でも、私の周りでは『ヒャダインさんがだんだんかっこ良く見えてきた』っていう声もあるので、私たちには及ばない別の効果をどこかで生んでいるかもしれないですね」

ヒャダ「でも、全然ファン増えないですよ……」

久保「あ、そう言ってるのはたぶんお金を落とさない系のファンですね。サイレントファン(笑)」

ヒャダ「僕はもう、ファンからワーキャー言われるのを諦めました」

能町「私はたぶん『久保ヒャダ~』の頃の方が良かった、っていう人がいるのはしょうがないので、そういう人はもう無視しようかと」

久保「ヒャダインさんのファンは、ヒャダインさんの露出や発言が減ったことが不満みたいですよ」

ヒャダ「大丈夫です、僕のファンはそれほどいませんから」

久保「でも、あんまりヒャダインさんに負荷をかけるのは可哀想かなとは思いますけどね」

――番組には能町さんが後から入ったにもかかわらず、当然のように久保&能町VSヒャダインという、2対1の構図になっているところが面白いです。

久保「でも、男の人ってああいう状況を嫌がるみたいですね。女の方が主導権握ってるみたいで」

ヒャダ「僕はそんな感じあんまりしないですけどね」

久保「私もしないし、『久保ヒャダ~』の時(のスタイル)が正しかったというと、必ずしもそうでもないわけで。かといって過去を全肯定もしないし、全否定もしない。今は3人でいいと思いますけどね」

ヒャダ「久しぶりに『久保ヒャダ』っていう言葉を聞きましたけど、もはや違和感すらありますもん」

能町「うわ~、そう言っていただくとありがたいですね」

ヒャダ「『久保ヒャダ』ってなんか、座り悪いな~って」

能町「居場所になってしまいますよ、この番組が」

久保「あなたもう、うちらの子供みたいなもんですよ」

能町「え? この二人から生まれちゃったんですか、私(笑)」

ヒャダ「ろくな子供じゃないですね(笑)」

久保「最初は『久保みねヒャダ』って言いずらいかも、って思ってましたけど、なってみたらなってみたで全然そんなことはなく、あの頃なんで2人でやれたのか、もはや分からないほど(笑)。マンガでもそうですけど、登場人物は奇数いた方がいいんですよね。会話劇って2人だけだとすごくマンネリになるけど、3人になると話が広がるんです」

――深夜で3人組というと『やっぱり猫が好き』(※1988年から1991年にかけてフジテレビで放送されていたシチュエーションコメディー。三谷幸喜が脚本参加)みたいな雰囲気も、なきにしもあらずですが……。

ヒャダ「じゃあ僕は何の役でしょうね。もたいまさこ?」

久保「いや、猫じゃないですか(笑)」

――番組の収録以外で3人が会うことはあるんですか?

久保・ヒャダ「(同時に)ないです」

能町「久保さんとサシなら、1回か2回くらいは飲みましたけどね」

久保「週1で会ってるような友だちは基本、いないんで(笑)」

能町「でも、よく芸人コンビさんで仕事以外一緒にならない、っていう話を聞きますけど、私たち(久保&能町)はどちらかの楽屋に必ず行きますよね」

久保「片方の楽屋が、いつもがらんどうになってる(笑)」

能町「一人だと、"ここにいていいのか感"が募って寂しくなって心もとないというか、辛くなって来るんですよ(笑)」