050 plus、SMARTalk以外にもさまざまなIP電話アプリが登場しているが、関西で展開するFTTHサービス事業者、ケイ・オプティコムが提供するのが「LaLa Call」だ。同サービスでは月額基本料が105円、通話料は固定電話宛が8.4円/3分、携帯電話宛が18.9円/分などとなっている。携帯電話宛の通話料は他社よりも若干割高だが、固定電話宛が050 plusと同額であり、月額基本料が割安となっているため、固定電話宛によく電話をかける人には需要がありそうだ。また、通話品質が比較的良好なのも特長だ。

ケイ・オプティコムが提供する「LaLa Call」。固定電話宛の通話料の安さが強みだ

電話回線を利用する格安通話サービスにも注目

最初に紹介した楽天でんわと同様に、電話回線を利用した格安通話サービスとして展開しているのが、ジーエーピーの「G-Call」だ。スマートフォン向けには専用アプリが用意され、プレフィックス番号を自動的に付加して通話発信ができる。G-Callの通話料は、固定・携帯電話宛ともに10円/30秒で、楽天でんわよりもわずかに安い。また、初期費用や月額基本料は無料となっている。

電話回線を利用する格安通話サービス「G-Call」のAndroidアプリ

G-CallとIP電話アプリがどのように違うのかは、マイナビニュースの別稿で解説しているが、通話料だけを比較すると、IP電話アプリのほうが割安だ。しかし、IP電話アプリがパケット通信を利用するのに対し、G-Callや楽天でんわは電話回線を使った通話サービスであるため、通話品質が良く、音声の遅延も少ない。また、決定的な違いとして、IP電話アプリでは050番号が相手に通知されるが、G-Callや楽天でんわは自分のスマートフォンの電話番号が通知されるため、携帯電話宛などに通話発信した際、相手を戸惑わせてしまう心配がないといったメリットがある。

iPhoneユーザーは、FaceTimeオーディオも要チェック

2013年のスマートフォン市場を牽引したのは、やはりiPhoneだったと言えるだろう。9月に発売されたiPhone 5s/5cからは、NTTドコモが販売に参入し、iPhoneの販売シェアを大きく伸ばす結果となっている。iPhoneユーザーが増えたことで注目が集まるのが、iPhone同士で無料通話ができるiOS 7の新機能「FaceTimeオーディオ」だ。

iPhoneの通話料を節約する方法を解説した別稿でも取り上げているが、FaceTimeオーディオはIP電話アプリなどと同様にパケット通信を利用して音声通話ができる機能で、キャリアに関係なくiOS 7を搭載したiPhone同士で無料通話ができる。自身もiPhoneユーザーで、友達などが別キャリアのiPhoneを使っているなら、ぜひ使いたい機能だ。

なお、FaceTimeオーディオやIP電話アプリなどではパケット通信を利用して通話するため、Wi-Fi以外の環境で通話すると、LTE/3Gのデータ量を消費する。ビデオ通話と比べれば、音声通話のデータ使用量は少ないものの、自宅などではWi-Fiを利用するように心がけて、各キャリアのパケット定額サービスの月間データ量の上限に達しないように気をつけたほうが良いだろう。

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LTE対応スマートフォンで注目を集めるさまざまな格安通話サービスについてまとめてみた。過去記事のリンクも参照しながら、自身のスマートフォンの使い方にピッタリな通話料を節約できるサービスを探してみてほしい。

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