パワーユーザーのためのこだわりのBTOオプション
Radeon搭載カスタムモデルのため、CPUこそCore i7-4770Kの決め打ちとなっているが、そのほかの項目はほかのG-Tune製品と同じように柔軟なカスタマイズが可能。メモリは標準で16GB(8GB×2枚)と大容量で、32GB(8GB×4枚)にも変更できるほか、定格のPC3-12800を超える動作にも対応したPC3-19200メモリも用意されている。オーバークロック動作はメーカー保証外のためあくまで自己責任となるが、知識のあるユーザーはメモリも上位のものを選択し、システムの設定を変更して楽しむことも可能だ。
SSDの選択肢はADATA SP900、インテル530、DC S3500、東芝HG5d、Samsung 840 EVOで、機種によるが128GBから最大2TB(1TB×2のRAID 0構成)まで用意される。HDDも最大で4TB×2台の搭載が可能だ。
パワーユーザーのためのマシンならではのカスタマイズ項目として、CPUクーラーも変更可能となっており、巨大なヒートシンクに対して横向きに風を当てるCoolerMaster製「Hyper 212 EVO」や、フルパワーでの連続稼働時も動作音が気になりにくい水冷式クーラーが用意されている。また、CPUとクーラーの間に塗布される熱伝導グリスも、標準のほかにAINEXのシルバーグリスAS-05、人工ナノダイヤモンドパウダーを含む親和産業のOC7を選択できるという凝りようだ。
電源ユニットは、低負荷時から高負荷時まで安定して高い効率で動作する「80PLUS GOLD」認証を取得した、700W電源を標準で搭載する。これでも十分な動作が可能だが、もし将来グラフィックスカード2枚のCrossFireX構成などを考えている場合は、より余裕のある1200W電源を選択しておくのも悪くないだろう。
現実感のある価格で圧倒的な性能を手に入れられるのが魅力
今回の試用機にはWindows 8.1がインストールされていたため、従来のWindowsエクスペリエンス インデックスに相当するWindowsシステム評価ツール(WinSATコマンド)で、まず全体の性能をチェックしてみたが、グラフィックスがデスクトップ、ゲームともに8.9と、見たこともない圧倒的な高スコアになっている。システム評価ツールの成績に関しては、Radeon R9 290Xが現時点で最も高い値を出せるグラフィックスカードといって差し支えないだろう。
Windowsシステム評価ツール | |
---|---|
CPU | 8.4 |
メモリ | 8.4 |
グラフィックス | 8.9 |
ゲーム用グラフィックス | 8.9 |
ハードディスク | 5.9 |
実際のゲームソフトを使用したベンチマークでは、GeForceと比較するとタイトルによって微妙に得手不得手があるようだが、いずれにしても非常に高い水準のスコアとなっており、少なくとも現在出回っているゲームなら、あらゆるタイトルをフルHDかそれ以上の解像度で快適に楽しむことができるだろう。モンスターハンターフロンティアなど国産のオンラインゲームでは、オーバースペックといってもいいほどで、海外の最新FPSなどに対してもまったく不安はない。
3DMark Vantage Performanceプリセット |
3Dmarks | P36644 |
---|---|---|
GPU SCORE | 41216 | |
CPU SCORE | 27495 | |
3DMark Vantage GPU SCORE |
1280×720 | 48099 |
1920×1080 | 32732 | |
3DMark 11 Performanceプリセット |
3DMark Score | P12589 |
Graphics Score | 15214 | |
Physics Score | 8500 | |
Combined Score | 8008 | |
3DMark 11 Extremeプリセット |
3DMark Score | X4572 |
Graphics Score | 4225 | |
Physics Score | 9498 | |
Combined Score | 5319 |
BIOHAZARD 6 ベンチマーク | 1280×720 | 17558 |
---|---|---|
1920×1080 | 13760 | |
ロスト プラネット 2 ベンチマーク テストタイプB (DirectX 11) |
1280×720 | 104.2fps |
1920×1080 | 96.6fps | |
モンスターハンター フロンティア オンライン ベンチマーク 大討伐 |
1280×720 | 39318 |
1920×1080 | 22534 | |
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 |
1280×720 【高品質(デスクトップPC)】 |
20903 |
1920×1080 【高品質(デスクトップPC)】 |
13820 | |
1280×720 【最高品質】 |
19620 | |
1920×1080 【最高品質】 |
13446 |
CINEBENCH R11.5 | OpenGL | 111.62fps |
---|---|---|
CPU | 8.08pts |
NEXTGEARシリーズのラインナップを見て注目すべきは、GeForceの最上位モデルであるGeForce GTX 780 Tiとの比較ではもちろん、GeForce GTX 780と比べても、Radeon R9 290Xを搭載した今回の製品は、求めやすい価格に設定されていることだ。最小構成で17万円を切る価格だが、ゲーマー向けでない機種でも中上位クラスのメーカー製PCには、この価格帯の製品が見受けられる。最新ゲームも楽々と楽しめるモンスター級のマシンが、それと同じ価格で購入できるという点で、ハイエンドゲーマーから見れば、かなり買い得感の高いマシンといえるだろう。冬のボーナスで衝動買いし、年末年始をゲームに費やすユーザーが増えるかもしれない、そんなことさえ予期させる一台になっている。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | NEXTGEAR i630GA3-SP2 |
CPU | インテル Core i7-4770K |
メモリ | 16GB PC3-12800 DDR3 |
HDD | 2TB SerialATAIII |
チップセット | インテル Z87 Express |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | AMD Radeon R9 290X |
OS | Windows 8.1 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN |
インタフェース | USB 3.0×4(前面×2、背面×2)、USB 2.0×6(前面×2、背面×4) |
サイズ | W190×D543×H450mm(フロントパネル着脱前) W190×D470×H450mm(フロントパネル着脱後) |
ディスプレイ | - |
価格 | 169,890円(税込) |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2013/12/24(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。