ESPRIMO WD2/Mのオーダー時にカスタマイズできる要素は、CPU、メモリ、HDD、光学ドライブ、グラフィックス、ディスプレイ、OSなど。幅広い選択肢が用意されているのが大きな魅力だ。CPUは、Core i3-4130(2コア/4スレッド、3.40GHz)、Core i5-4570 (4コア/4スレッド、3.20GHz/TurboBoost時3.60GHz)、Core i7-4770 (4コア/8スレッド、3.40GHz/TurboBoost時3.90GHz)の3種類から、メモリ容量は4GB~32GBの幅で選べる。
特にストレージの選択肢が幅広く、500GB HDDをはじめ、3TB HDDを2台、128GB SSDと3TB HDDの組み合わせなど、7パターンも用意している。ただし、3TB HDD×2台は標準価格よりプラス50,000円、256GB SSDと3TB HDDの組み合わせでは同じくプラス65,000円となかなか高額だ。このあたりは予算と目的に合わせて選ぶ必要があるだろう。
光学ドライブはDVDスーパーマルチもしくは記録型BDの二択。ディスプレイはノングレアの20型もしくは24型ワイド液晶が、解像度などの違いで5種類そろっている。グラフィックスはCPU内蔵のほか、CPU内蔵にHDMIインタフェースの組み合わせ、NVIDIA GeForce GT 635を用意する。
そのほか、IEEE802.11a/b/g/n無線LANも追加可能で、ワイヤレスキーボード/マウスやワイヤレスタッチパッドといった入力デバイスも用意している。接続するケーブル類を少しでも減らしたい人にはいいだろう。
ベンチマークで性能をチェック
ここではベンチマークを使って性能を確かめていく。今回のテスト機は冒頭にも書いた通り、CPUにCore i7-4770 (4コア/8スレッド、3.40GHz/TurboBoost時3.90GHz)、メモリ32GB、ストレージに256GB SSD 3TB HDD、グラフィックスにGeForce GT 635という、ESPRIMO WD2/Mでは最高の組み合わせだ。
使用するのは、定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」、PC全体の性能を測定する「PCMark7」、人気のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」、CPUとグラフィックスカードの性能を測定できる「CINEBENCH R11.5」、ストレージのデータ転送速度を測定する「CrystalDiskMark v3.0.2f」の5種類だ。
■PCMark7 | |
PCMark score | 5543 |
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Lightweight score | 6408 |
Productivity score | 5714 |
Entertainment score | 4183 |
Creativity score | 9473 |
Computation score | 11236 |
System storage score | 5523 |
■3DMark | |
Fire Strike | 1047 |
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Cloud Gate | 7062 |
Ice Storm | 58435 |
■ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 | |
1280×720【高品質(ノートPC)】 | 3738 |
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1920×1080【高品質(ノートPC)】 | 1921 |
1280×720【最高品質】 | 2917 |
1920×1080【最高品質】 | 1474 |
■CINEBENCH R11.5 | |
CPU Multi | 8.05 |
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CPU Single | 1.73 |
GeForce GT 635はローエンドに位置するグラフィックスだけに、それほどヘビーではないファイナルファンタジーXIVでも、フルHD解像度で快適に遊ぶのが難しい数値となっている。3Dゲームで遊ぶならば、自分でグラフィックスカードを拡張するといいだろう。一方、Core i7-4770を搭載していることもあり、CPU関連のベンチマークのスコアは高い。動画のエンコードといった複数のスレッドをフルに使う作業には強いことがわかる。
まとめ : 自分好みに仕上げられる楽しみがある静音デスクトップ
3Dゲームを楽しむにはやや厳しい部分もあるが、メモリやストレージの選択肢が幅広く、高性能なデスクトップPCにありがちなファンによる騒音もほとんど感じない。「ESPRIMO WD2/M」の快適度は非常に高い。内部スペースが限られるスリム型きょう体でありながら、複数のHDD/SSDを搭載できるのもうれしいポイントだ。
予算や目的に合わせて柔軟にパーツを選べるだけに、すでに液晶ディスプレイを持っている、またはHDMIでテレビと接続して使うなど、PCを単体で欲しい人にも魅力的に映るはず。ちなみに、本機の最小構成価格は71,230円、予算に応じて、BTOメニューをチェックしてはいかがだろうか。
ESPRIMO WD2/M | |
Intel Core i7-4770 (3.40GHz) | |
Intel B85 Express | |
PC3-12800 32GB (8GB×4) | |
NVIDIA GeForce GT 635 | |
256GB SATA SSD + 3TB SATA HDD | |
BDXL対応Blu-ray Discドライブ | |
Windows 8.1 64bit | |
219,980円(構成例、12月25日時点のキャンペーン適用価格 |