この他にもポイントの貯めやすさもカードを選ぶうえでは大切な要素だ。
普通のカードは1000円で1ポイント貯まるのが一般的だが、これが100円で1ポイント貯まるならば、こちらの方が有利になる。1000円で1ポイントとなると、なかなかポイントが貯まらないが、100円単位だとカフェやコンビニなど日常的な買い物をすればどんどん貯まっていくので、毎日の買い物に力が入る。
また、ホテルを利用した時にポイントが倍増するといったサービスがあったならば、同じグループのホテルを優先的に使ってポイントを貯められる。次の宿泊もそのグループのホテルにしようと考えればよいので分かりやすい。
それによってポイントが高速で貯まり、無料宿泊特典の獲得も早くなる。また、カードを利用することでエアラインのマイルやホテルのポイントの有効期限を延長することができるものがある。これはカードを選ぶ上で非常に重要な判断材料となる。
さらに、ポイントの交換のしやすさもカード選びの重要な要素であり、これは旅好きには大きな魅力のひとつである。とくに貯めたポイントをより多くの航空会社のマイルに移行できれば、様々なエアラインのマイルを利用してさらに多くの見知らぬ国を訪れることができて、旅の楽しみがグンと増す。
それ以上にマイルに移行する際のレートが1対1という有利なものであったなら、なおうれしくなってくる。
それに加えて、そのカードに継続入会していれば、毎年一回、無料宿泊特典のプレゼントがあるとしたら、どうだろう。これもカードを選ぶうえでの決定的な理由になりそうだ。1泊3万円~4万円もする高級リゾートの無料宿泊特典が毎年のように届くのである。これだけでカードの年会費分は十分に取り戻せる計算になる。
もし、以上で述べたようなクレジットカードがあるのなら、これこそ、旅する人の立場に立った優れたカードといえるだろう。
はじめてカードをもつ20代の若者なら年会費の安さでカードを選んでもよいだろうが、30代半ばともなれば、もう社会の中堅どころだ。
プライベートでも仕事でもクレジットカードをよく使うようになっているはずだ。そして、その活用の仕方ひとつで、それぞれの人生が左右されるようになってきている。例えば、有利な特典があるのにそれを利用しなかったばかりに仕事やプライベートでチャンスを逃すといったこともありうる。それだけクレジットカードが生活に根ざした重要なツールになってきているのだ。
それを考えるなら、年会費に振り回されることなく、多少年会費はかかっても、費用対効果をしっかり考えて、自分によくあったカードをもつべきだ。そして、カードの中身をよく知って、そのサービス、特典をとことん味わいつくすようにすべきだ。