これまでマイナビニュースではマウスコンピューターのさまざまな製品を紹介しているが、その中でもこの「LUV MACHINES mini」シリーズは毛色の変わった機種といえる。デスクトップPCでありながら手のひらに収まるほどのコンパクトさで、設置スペースを非常に小さく抑えることができ、さらには本体を液晶ディスプレイに固定して一体型PCとしても使える設計となっている。
今回は、シリーズの中からCore i3+HDD搭載モデルの「Lm-mini61B」(販売価格59,850円)を試用し、実際にディスプレイに固定する方法も含めて検証してみよう。
デスクトップPCらしからぬ超小型デザイン
編集部にLUV MACHINES miniが到着してまず驚いたのは、梱包の小ささだ。デスクトップPCの試用機というと、いわゆる「ミカン箱」サイズか、それよりも一回り大きいくらいの段ボール箱に入って届くのが普通だが、今回は本体ではなく周辺機器が来たのかと思うほど小さい箱で、開ける前から小ささを強烈に感じさせられた。
箱を開けてみると、付属品などを除いた本体部分はさらに小さく、片手で横幅方向をつかめるほど。PCというより、無線アクセスポイントなどの機器を思わせるサイズだが、もちろんこれだけで一台のPCとして動作する完成品。CPUからメモリ、HDD、無線LANまですべて内蔵されており、追加の機器は必要ない。
本体とACアダプターに加え、卓上用のフットスタンドおよびディスプレイ固定用のVESA取り付けキットが付属する。本体は立てた状態で使用し、冷却用の空気は底面から吸って天面に吹き出す設計なので、使用時にはフットスタンドを取り付けて足元に吸気用の空間を確保するスタイルになっている。
前面にはUSB 2.0×4ポートと、SDメモリーカードスロットを備えている。前面に4ポートのUSBを用意しているマシンは通常サイズのデスクトップPCでも多くはないので、USB接続のデバイスに関してはかなり機器数に余裕が生まれるだろう。背面にはUSB 3.0×2ポート、ディスプレイ出力としてHDMIおよびアナログRGB、サウンドはライン出力およびライン入力を備え、有線のギガビットLANポートも装備している。このほか、IEEE802.11b/g/n無線LAN機能も内蔵しており、ケーブルレスでインターネットに接続可能だ。
タワー型ケースを使用したPCとは異なり、分解を前提とした構造ではないようだが、内部の構造も気になるところなのでカバーを開けてみた。メモリはDDR3のSO-DIMMで、スロット数は1本(最大8GB×1)。ストレージは2.5インチドライブを採用している。利用形態はデスクトップPCだが、中身のパーツはノートPCと同じものを使っていることがわかる。
CPUとストレージにより4モデルのバリエーションが用意されており、CPUはCeleron 1037U(1.80GHz)またはCore i3-3227U(1.90GHz)、ストレージはHDDまたはSSDが選択できる。SSDモデルでは選択の幅が広く、標準はADATA SP900の128GBおよび256GBだが、BTOオプションには東芝HG5d、インテル530なども用意し、容量も最大512GBまで選べる。HDDモデルも最大1TBの容量に変更可能だ。OSはWindows 8.1(無印)とWindows 7 Home Premiumが同価格で用意されている。