小さくても10点タッチで操作は楽々
タッチディスプレイの使い方というと、指を使って絵を描くだとか、大画面に表示したものを大雑把な動きで操作するというイメージがある。確かに大画面を搭載したマシンなら、そういう使い方が便利だ。しかし11.6型クラスの小さなモデルには、別のメリットがある。
コンパクトなマシンでは、当然タッチパッドも小さくなる。キーボードやタッチパッドで操作する場合、体格のよい男性などは肩をすぼめ、窮屈な姿勢になってしまうこともあるだろう。だからといって別途マウスを持ち歩くのでは、せっかく本体がコンパクトなのに余分な荷物が多くなってしまう。そこで登場するのがタッチディスプレイだ。11.6型といっても、読むために顔を寄せなければならないほど小さいわけではない。楽な姿勢で簡単にタッチ操作をすることができる。タッチディスプレイを使えば、出先の狭いデスクでマウスを使う不自由さもなくなるのだ。
もちろん、タッチディスプレイならではの絵を描く、レタッチをするといった使い方もできる。しかも10点マルチタッチ対応なので、複数人で同時に書き込むなどの共同作業が可能なのも魅力の一つだ。
軽めの使い方に好適な構成を装備
「LuvBook C」シリーズにはカスタマイズのベースとなるモデルは4種類用意されているが、CPUにはすべてインテル Celeron 1037Uが採用されている。大きく分けてストレージがSSDのモデルとHDDのモデルに別れており、それぞれにメモリが4GBのモデルと8GBのモデルがある。今回試用した「LB-C110S」は、HDD搭載でメモリが8GBのモデルだ。
Windows 8.1にはWindowsエクスペリエンス インデックスが搭載されていないが、これに相当するWindowsシステム評価ツール(WinSATコマンド)の実行結果を、Windowsエクスペリエンス インデックスに当てはめて紹介しよう。
Windowsシステム評価ツール | |
---|---|
プロセッサ | 5.9 |
メモリ | 7.4 |
グラフィックス | 4.8 |
ゲーム用グラフィックス | 4.7 |
プライマリハードディスク | 5.9 |
グラフィックス機能がやや弱いが、プロセッサ統合のインテル HD グラフィックスを採用していることを考えると妥当なところだろう。「PCMARK 8」「3DMARK」の結果からもグラフィックス処理や重い作業には向かないが、外出先で、ネットサーフィンをしたりOfficeなどで作業するのには十分な性能を有している。
また、バッテリー駆動時間は約6.1時間と、バッテリー切れの心配は少ないレベルといえるだろう。これなら外出先でも安心して利用できる。
使用感はとても快適
Celeron搭載機というと非力なイメージがあるが、実際に使った感覚としてはほとんど不自由さはなかった。もちろん、最新の上位機種のようなキビキビ感はないが、何かをさせるとずっと待たなければならない、というような不快さはまったくない。
排熱が背面側であることと、パームレスト周りがそれほど熱くならないおかげで、テーブルに置いて使っても熱による不快感はない。駆動音も使用中に気になることはなかった。手頃な価格のタッチパネル搭載モバイルノートが欲しい人には、魅力的なマシンといえるだろう。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
---|---|
型番 | LB-C110S |
ディスプレイ | 11.6型HDグレア液晶(1366×768) |
CPU | インテル Celeron 1037U |
メモリ | 8GB PC3-12800 DDR3 |
HDD | 500GB SerialATAII |
チップセット | モバイル インテル NM70 Express |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス |
OS | Windows 8.1 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN |
インタフェース | USB 2.0×3(右側面×1、左側面×2) |
サイズ | W300×D200×H21mm(折り畳み時) |
重量 | 約1.5kg |
バッテリー駆動時間 | 約6.1時間 |
価格 | 49,980円(税込) |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2013/12/11(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。