マイナビ社員のイケメンバンドマン、Sさんがアコースティックギターをアンプにつないで2回演奏する。どちらかが「AC-40」で、どちらかが普通のエレキギター用アンプだ。僕らは目をつぶったまま、"生のギターに近い!と思う方"を答えるのだ。というかそれ以前に、ちゃんと音は違って聴こえるのだろうか。普段日常的に音楽に接していない身としては、そこからして不安である。
まずは1回目。Sさんが弾く、軽やかなメロディーが流れてくる。
そして2回目。……んっ!? 明らかにさっきと音が違う! 素人の僕の耳にもハッキリとわかるぞ! 1回目に比べてこちらの方が音が広がっているというか、全体的に響きが良い気がする。ということは……。
ということで結果発表! 1回目の演奏が「生のギターの音に近い」すなわち「AC-40」だと思ったら右手を、2回目の演奏が「AC-40」だと思ったら左手を挙げることにした。
せーの!
……結果は、満場一致で2回目の演奏が「AC-40」! ガチ企画ならではでドキドキだが、果たして正解は?
答え合わせをすると、正解は2回目!もちろんどちらがAC-40なのかは明かさずにテストしている。つまり、音だけで3人とも2回目が「生のギターの音に近い」すなわちAC-40だと判断できたのだ!
「最初に1回目の方を聴いたときは、良い音! って思ったんです。だけど、2回目の音を聴いたら、こっちの方が1回目よりもたくさんの音が出ていて、それがひとつにまとまっている感じがしたんですね。2回目のは音に厚みがある感じ。私の中で2回目の方がしっくりきたのでこっちに手を挙げました」(砂川さん)
音の厚み!
良い表現をいただきました。そうか、なるほど。AC-40の特徴は、ハイとローをカットしてミドルをブーストするエレキギター用アンプに比べ、ハイ・ミドル・ローをバランス良く出せることにある。それはいわば"音の層"であり、"厚みのある音"なのだ。
実際、AC-40と通常のエレキギター用アンプはそれくらい音が異なっていた。もちろん、好みの問題もあるし、AC-40の音の方が誰にとっても絶対に優れているとは言えない。しかし、せっかくのアコースティックギターの音を生かすのであれば、ハイ・ミドル・ローの音をすべて出すことができるAC-40を選びたいところだと感じた。
以上、テストの結果、富田さんと砂川さんは音の違いをしっかりと聴き取ることができた。
いちおう「素人でも音の違いがわかるのか」という本記事の趣旨は達成したわけだが、ここで新たに気になることができた。
それは、普段から音楽をやっている玄人がAC-40の音を聴いて違いがわかるのか? ということである。意外と悩むのか、それともすぐにわかってしまうのか。