SMARTalkは、IP電話のため通話料が楽天でんわより安く、海外にいても国内通話の料金で音声通話ができる。050番号も取得できるので、複数番号を利用したい場合に有効なサービスとなる。楽天でんわは、IP電話に比べて安定した高音質の通話が可能だが、現時点で海外への発信は非対応(今後の対応を検討)。発信時に相手に通知される番号は既存携帯の番号のままになるので、番号を複数持ちたくない人に適している。

現時点では2つのサービスは分離しているが、アプリを統合してサービスを連携させたい考えで、今後SMARTalkと楽天でんわで相互に無料通話を可能にするといったサービスを検討しているという。また、楽天グループという点を生かし、支払い通話料100円につき1ポイントの楽天スーパーポイントも付与する。

通話料金の1%が楽天スーパーポイントとなる

楽天のサービスで利用できる

将来的には楽天スーパーポイントでの支払いにも対応する

携帯電話の音声通話は、フィーチャーフォンでは月額基本料金によって通話料金が異なり、無料通話という仕組みもあったが、特に3大キャリアではスマートフォンの料金プランでそうしたプランがなく、30秒21円・無料通話なし、というプランが一般化した。楽天の國重副社長は、「10年以上30秒21円が続いていて、メガキャリアが3社しかいないので、なかなか(通話料が)下がらない」と指摘。それに対して楽天でんわによって音声通話が半額になるというメリットを訴求。相木社長は、「フュージョンのミッションは、日本の通信環境をドラスティックに変えていくこと」と強調している。

なお、現在のキャリアの料金プランでは、同じキャリア同士や家族同士であれば一定の時間帯は無料で発信できるプランがあるが、楽天でんわを経由すると無料通話対象にならない。そこで、専用アプリには「無料通話リスト」機能を用意。ここに電話番号を登録しておくと、その電話番号への発信にはプレフィックスを付加せずに発信するという形になっている。

(記事提供:AndroWire編集部)