スマートフォンやタブレットに写真や動画、音楽などを保存していると、内蔵ストレージの容量があっという間に足りなくなる。容量はあとから追加できないので、大容量のアプリやデータを削除したり、クラウドを利用したりと、日々やりくりが必要だ。そんな時、モバイルストレージがあれば、そうした問題は解決されるのではないだろうか。
今回は、その問題解決の一助になりそうなKingston TechnologyのWi-Fi搭載メディアリーダー「MobileLite Wireless」を、iPad 3とAndroidタブレット「ICONIA A500」(日本エイサー)で試用してみた。
MobileLite Wirelessは、SD/SDHC/SDXCメモリーカードやUSBストレージなどを接続して、PCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスからワイヤレスでアクセスできる。こうしたデバイスに入りきらないファイルを持ち運んで、いつでもどこでも利用できるのがポイント。慢性的な容量不足に悩んでいる人には朗報となるだろう。さっそくチェックしてみたい。
本体の外観をチェック
MobileLite Wirelessの大きさは、W124.8×D59.9×H16.65mmで、ちょうどiPhone 5s/5cを2つ重ねたのと同じくらい。重さも98gで、スマートフォンとあまり変わらない。凹凸はなく、鞄に忍ばせても邪魔になることがない。
本体側面には、SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロットと、USB 2.0ポート、およびPCと接続し本体の充電やカードリーダーとして利用するためのMicro-B USBポートがある。利用できるストレージの最大容量は2TB。無線LANはIEEE802.11g/nを内蔵する。電源は内蔵バッテリ、連続駆動時間は約5時間だ。
本体の左側面にはUSB 2.0ポートと、Micro-B USBポートを搭載。USB 3.0デバイスも接続できるが、USB 2.0デバイスとして扱われる |
右側面にはSD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット(UHS-Iは非対応)を1基備える |
電源ボタンが1つあり、電源がオンのときとオフのときで動作が異なる。電源がオフの状態でPCに接続すると、標準のメディアリーダーとして動作し、本体のカードスロットやUSBポートに装着したメディアを読み書きできる。
電源をオン(電源ボタンを3秒以上長押し)にすると、ワイヤレスで接続できるワイヤレスリーダーとなる。ちなみにこの状態では、USBケーブルで接続してもローカルのメディアリーダーとして利用できなくなるが、PCからはワイヤレスで接続することが可能だ。
下表は、USB 2.0接続のメディアリーダーとして利用したときのベンチマーク結果。「CrystalDiskMark 3.0.3」でアクセス速度を試してみた。SDメモリーカードには、Class10のTranscend製SDHCカード(16GB)を使用している。
■ CrystalDiskMark 3.0.3 x64 1000 MB [D: 0.0% (0.0/15.0 GB)] (x5) | ||
Read | Write | |
Sequential | 19.707 MB/s | 17.641 MB/s |
---|---|---|
512KB | 19.361 MB/s | 8.571 MB/s |
4KB | 3.325 MB/s | 0.500 MB/s |
4KB (QD=32) | 3.550 MB/s | 0.487 MB/s |