どちらにも対応しないiOSではNFCによる非接触決済やセキュア情報の保存には対応していないものの、クラウド上にクレジットカード情報などを保存する「クラウドSE」の方式を採用しているほか、実際の決済にあたってはiPhone / iPadのカメラを使って二次元バーコード(QRコード)を読み込んでクラウド上のカード情報で決済を行うなど、NFC+SEなしでの利用を可能にしている。ただし、どのような形で認証を行ってセキュリティを強化しているかは不明で、このあたりが今後の課題だろう。

C-SAMのデモはAndroidだけでなくiPhoneにも対応している。iPhoneではNFCを搭載しないが、2次元バーコード(QRコード)をスキャンすることでクラウド上に保存されたクレジットカード情報を使って決済が可能

このほか、DNPブースではすでに発表済みのNTTドコモによる「iD~MasterCard PayPass連携」や三井住友の「Visa payWave」アプリの紹介も行われていた。説明によれば、iD/PayPass連携ではFeliCa側のTSMはFeliCa Networksのサービスを利用しているものの、Type A/B側のTSMはDNPのスマートビューロを利用しており、来年2014年2月といわれるサービスインに向けた検証を進めているという。一方の三井住友Visa payWaveアプリについては、インターフェイスとTSMも含めてDNPのソリューションを活用しているとの話だ。海外での利用機会が今後増えることを考えると、ユーザーの1人として両サービスともに早期のサービスインを望みたいところだ。

このほか、NTTドコモからアナウンスされているiD~MasterCard PayPass連携や三井住友のVisa payWaveのNFCモバイルペイメントは、DNPのTSMサービスを利用している

(記事提供:AndroWire編集部)