- ミュージックの移行
Schmidt氏は、iTunesのミュージックは『Google Music Manager』を使ってGoogleアカウント上にアップロードする方法を紹介している。これはアプリを使ってAndroid端末で再生が可能なやり方だ(ちなみに、同じアプリのiPhone版もリリースされている)。しかし、この方法は日本では正式にスタートしていないため、基本的には使えない。
- SIMの挿し替え
手順の紹介では、iPhoneのSIMを抜いてAndroidに差し込み「Androidを再起動すれば全て完了です!」とサクッと説明されているが、日本ではキャリアの仕様の都合で、iPhoneのSIMをAndroidに挿しても基本的にはそのまま使うことはできない(アダプタを使って通信できてもキャリア非公認)。
そもそも、日本で最新モデルに機種変更する際は普通ならショップで端末を購入することになるし、割引き目当てにMNPでキャリアを替えるケースもある。一般的に使用中のSIMを自分で差し替えて使いまわす機会はあまりないだろう。
- iMessageとFaceTimeに代わる提案
Schmidt氏は「iMessage」の設定にも言及している。iMessageをオフにして、Apple ID宛てのメッセージを無効にした上で、「Android4.4であれば『Hangouts』」を推奨。これは旧Googleトークアプリで、携帯電話/タブレット/PC間でテキスト・写真・ビデオ通話が可能という、iMessageとFaceTimeを統合したような機能を持つ。
iPhone版も提供されているので、iMessageやFaceTimeに替えてiPhoneユーザーが相手でも無料で通話やメッセージングが可能だ。コミュニケーション手段が変わりつつある現状に対応した提案ではあるが、相手もHangoutsを使う必要があるのがひとつのハードルになるだろう。日本においてはLINEやTwitterでおおよそ事足りる部分かもしれない。