日本マイクロソフトは11月21日と22日、同社の新製品や新サービス、および最新テクノロジを紹介するプライベートイベント「The Microsoft Conference 2013」を都内で開催した。最新のWindows8.1やWindows Server 2012 R2の展示が行なわれたほか、企業のIT担当者や開発者向けに80以上のセッションが設けられた。
ここではセッション「マイクロソフトの最新タブレット、Surface のすべて」の内容を紹介する。すでに明らかにされている内容が多いのだが、新しく目にする数字もちらほらとあった。上述の通り、基本的に「企業のIT担当者や開発者向け」というコンセプトなので、おさらい的な内容になるのは仕方のないところだろう。
The Microsoft Conference 2013レポート
■キーノート&デモ「我々の生活を変えるクラウドOS時代」
■Windows 8.1 概要 -さらに進化した Windows
■他では聞けない! Windows 8.1がここまでPCを変えた! あなたの常識と認識をつい破る、最新Windowsデバイス
■マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて
■マイクロソフトの最新タブレット、Surfaceのすべて -活用&管理編
タブレットみたいなPC「Surface Pro 2」
セッションでは、日本マイクロソフト Windows本部 Windowsコマーシャルグループ シニア プロダクトマネージャーの小黒信介氏が、2013年10月25日(法人向けモデルは11月1日)に発売された第2世代「Surface Pro 2」「Surface 2」の製品概要と、企業での活用法などを紹介した。
両モデルのポジショニングとしては、Surface Pro 2が「タブレットみたいなPC」、Surface 2は「PCみたいなタブレット」とのこと。それぞれの軸足は異なるものの、同じ「Surface」ブランドの製品として展開しているという。
まず始めに紹介されたのは、Windows8.1 Pro 64bit版を搭載したSurface Pro 2だ。新モデルでは、前モデル(Surface Pro)と比較してCPUのパフォーマンスが20%向上し、GPUのグラフィックス性能は50%も高まった。メモリは4GBから8GBへと増強され、ストレージ容量は法人向けモデルで256GB SSDと512GB SSDから選択できるほか、ディスプレイの色彩表現の正確さが46%向上していると説明した。
また、ユーザーからの「バッテリ駆動時間を長くしてほしい」という要望に応え、バッテリ駆動時間を前モデルから75%向上し、7~8時間程度のバッテリ駆動時間を実現している。省電力性能が向上した理由としては、省電力性能の高いHaswell世代のIntel CPUを採用したこと、マザーボードの電源供給回路を再設計して電流の漏れを少なくしたこと、SSDの消費電力を下げたこと、さらにディスプレイドライバやWi-Fiドライバの改良などを挙げる。
Surface Pro 2で利用可能な各種アクセサリ類も紹介された。バッテリを内蔵した「Surfaceパワーカバー」(発売日未定)は、本体に装着することでバッテリ性能がさらに50%向上。第1世代のSurface RTやSurface Proでも利用可能とのことで、発売が待たれるところだ。
物理キーボードを搭載した「TypeCover2」は、4色のカラーバリエーションを用意。法人向けは現在ブラックのみだが、いずれ全色そろえたいとのこと。厚さは5mmと、旧製品に比べて1mm薄くなった上に、バックライトを搭載している。そして従来よりもカバー全体を50%固くすることで、膝の上で使用したときでも安定しているという。
そのほか、インタフェース類を拡張できる「Surfaceドッキングステーション」や有線ネットワークに接続するための「Surface Ethernet Adaptor」、1024段階の筆圧検知に対応した同梱の「Surface Pen」についても紹介された。