"enra"のパフォーマンスも
石田氏のプレゼンテーションが終了するや、発表会の会場は暗転。2020年東京五輪招致のパフォーマーを務め、一躍話題となったエンターテインメント集団、"enra(エンラ)"によるパフォーマンスが。
映像と生身の身体が織りなす新世代の表現は、日本HPが投入するビジネスインクジェットプリンタ「HP Officejet Pro X」シリーズが帯びた、「レーザー至上主義のビジネスプリンタに風穴を!」という想いと、どこか通ずるものがあるような気がした。
"enra"によるパフォーマンス、日本HPが企業向けに本気で挑む「HP Officejet Pro X」シリーズが登場する中、次いで登壇したのは、ヒューレット・パッカード カンパニー インクジェット&プリンティングソリューションズ インクジェットビジネス&プラットフォーム R&D ディレクターのブラッド・フリーマン氏だ。
ノズル数は何と42,240ノズルと、初代「HP Thinkjet」の3,520倍と大型化しながらも、均一なインク滴重量・スピード・角度制御を実現した「ページ幅インクジェットプリントヘッド」、驚異的な速乾性や耐水性に優れた新開発の「HP 970/971 顔料インク」、高い精度かつ自動でノズルテストを行い印刷品質を高く保つ「メンテナンス機能」など、「HP Officejet Pro X」シリーズが持つ特徴を、開発責任者自らデモンストレーションを交えながら紹介。高い信頼性と確かなプリントクオリティを担保する理由が語られた。
開発責任者が自ら「HP Officejet Pro X」シリーズの強みを語る。世界最速の毎分70枚という印刷スピード、印刷コストや消費電力も約50%オフ。しかも、ビジネスユースにおいて必須となる「信頼性」も高いという |
時代は進み、「HP Officejet Pro 8000」用のヘッドでは5,500ノズルと進化。毎分20枚の印刷を可能とした。そして、さらなるパフォーマンスを有するのが「HP Officejet Pro X」というわけだ |
最後に、日本ヒューレット・パッカード プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 プリンティングシステムズ事業本部 事業本部長の松本達彦氏より、レーザープリンタ市場への挑戦するための戦略が紹介された。
まず、インクジェットプリンタに抱かれてしまった概念を払拭する製品であることをアピール。そして注目は、レーザープリンタと比べて最大63%も印刷コストを削減するという新サービス「インク定額パックサービス」の導入だろう。このインク定額パックサービスは、インクサプライと本体保守をパックにしたサービスで、契約期間中は実質使い放題になるというもの。ラインナップは「1年ライト」、「1年定額」、「2年定額」、「3年定額」の4つ。
オフィスで幅広く使用され、支持されているレーザープリンタの牙城をインクジェットプリンタで崩す。確かな品質のマシンとそれを支えるサプライの充実。その意気込みは、紛うことなく"本物"といえるだろう。