板金屋さんの国産フルアルミケース

汐見板金の「AX1」は、パネル素材だけでなく、シャーシ素材まで国産のアルミ材で作られているミドルタワーケース。同社は元々、社名で分かるように板金加工の業者であったが、その技術を活かして、自社製品としてPCケースを開発した。AX1はその第1弾モデルとなるもので、オリオスペックでの価格は34,500円から。

汐見板金の「AX1」。この展示機はオプション装着状態のものだ

電源操作パネルの質感は高い。アルミインゴット削り出しのボタンを採用

「見栄えやデザインよりも使い勝手を重視した設計」(同社)になっており、頻繁にカスタマイズするヘビーユーザーに適しているという。例えば、マザーボードベースはスライド式。中身ごとごっそり外部に引き抜くことが可能で、CPUクーラーの交換や拡張カードの追加等の作業が非常に楽だ。

ドライブベイは、10段全てが5インチ用。標準では、電源操作パネル(1段)、2.5インチベイ×2(1段)、3.5インチベイ×2(2段)の合計4段が占有済みだが、豊富に用意されているオプションパーツを利用すれば、最大で3.5インチドライブを15台、または2.5インチドライブを18台まで搭載可能だ。

製品は受注生産で、納期は10日程度。なお、ケースのカラーは標準でブラックだが、プラス2,000円~5,000円程度で色指定も可能とのこと(要問い合わせ)。こういった柔軟性の高さも国内メーカーならではの良さと言えるだろう。

電源の上下は自由。未使用ケーブル収納BOX(右下)もあって便利だ

マザーボード、ファン、拡張カードごとスライドして後ろに引き出せる

サーバーマザー対応の巨大まな板

伊DimasTechの「Bench/Test EasyXL Metallic Grey」は、XL-ATX、E-ATX、SSI-EEB/CEB等のサーバー向けマザーボードも利用できるという巨大な検証台(まな板)。両サイドに36cm/42cmサイズのラジエータを搭載できるのが特徴だ。オリオスペックでの価格は33,800円。少し小さな「同 Easy V3.0 Metallic Grey」もあり、こちらは24,700 円。

イタリアメーカー製の「Bench/Test EasyXL Metallic Grey」

水冷にも対応。両サイドに大型ラジエータを搭載可能となっている