SATA規格を応用した次世代CF「Cfast2」もすでに登場
続いて、サンディスク 代表取締役 マネージング・ディレクターの青柳マテウ氏が、日本におけるリテールビジネスの現状と新製品について説明した。
1998年に日本で最初のCF製品を発売し、15年で容量は1,300倍となり、転送速度も大きく向上してきたことに加えて、冒頭で述べた新モデルとキャンペーンを紹介。
また、サンディスクのフラッシュメモリ製品は世界トップシェアであるだけでなく、世界中のプロカメラマンから「安心のブランド」と評価(安心できると評価した人が85.5%)されていることをアピールした。
プロユーザーの85.5%が、サンディスクを安心のブランドと判断したのは当然ともいえるだろう |
1998年、サンディスクが日本で発売したCFカードのリテール製品。見覚えのある方、使っていた(いる)方も多いだろう |
最後に、サンディスクコーポレーション リテール製品マーケティングディレクターのスーザン・パーク氏が登壇し、SanDisk Extreme Proシリーズが、今後成長が期待される4K動画の撮影でも有利であることを述べた。
4K映像の撮影現場では、デジタルカメラを動画撮影用として使う動きがある。例えば、キヤノンのCINEMA EOS SYSTEMに属する「EOS-1D C」を使う場合、動画の書込みレートは500Mbpsに達し、4GBのCFカードではたった1分、128GBのCFカードでも32分しか記録できないという。そこで今回の新製品(SanDisk Extreme Proの256GBモデル)を使えば、1時間を超える4K動画記録と、高速転送によるワークフローの改善が見込める。
デジタルカメラのスチル(静止画)撮影でも、高画素、RAW記録、高速連射を考えると、メモリカードの高速化と大容量化は必須とのこと |
さらに4K動画まで見据えると、以前の128GBモデルでも少々スペックが足らないという |
さらに次世代の規格にも触れ、SATA規格をメモリカードに応用した「Cfast2」製品、「サンディスク エクストリーム プロ CFast 2.0」を紹介した。これは次世代のプロフェッショナル機材(デジタルカメラ/カムコーダーなど)向けに設計されており、現在の製品でも450MB/秒の最大転送速度を持つ。すでにドイツのARRI社より、Cfast2対応カムコーダーも登場している。CFast 2.0対応を表明したメーカーも他にあるが、日本市場におけるCfast2の展開は、現時点では未定だ。
トークセッションではアッキーナのカート画像も
続いてゲストによるトークセッションが行われた。最初に登場したのは、プロカメラマンの水谷たかひと氏と熱田護氏だ。両氏はサンディスク・エクストリーム・チームのメンバーでもり、水谷氏はスポーツ撮影、熱田氏はF1撮影におけるトッププロ。
「ベストショットのためにどれぐらいの撮影を?」という質問に対し、熱田氏はスクリーンに出ていたSuper GT(自動車レースの1カテゴリ)のスバルBRZのために5,000ショット(!!)ほど、水谷氏はmoto GPのために2,000ショットほど撮影したという。
また、熱田氏はかつて、撮影画像が入ったサンディスクのCFカードをコップの水の中に落としてしまったものの、問題なく読み出せたというエピソードを披露。容量とスピードはもちろんだが、メモリカードには「信頼性」がとても重要と語る。
そしてサプライズゲストの南明奈さんが登場。「スピード」というテーマに合わせて、マイカート/マイヘルメットの写真や、自分で撮影したというブログ写真を紹介した。また、水谷氏に写真を指導してもらったところ、「短時間でものすごく上達して驚いた」(水谷氏)というエピソードも。風景を見て「キレイ」、子どもやペットを見て「カワイイ」と思ったり、写真を撮りたいと感じることが大切ですねと笑顔で語った。