シャープは7日、13年度下期の新製品説明会を開催し、IGZOに続く新たな取り組みとして、ディスプレイのフレームを限りなく細くし、フレームレスのスマートフォンを目指す「EDGEST(エッジスト)」スタイルに挑戦する方針を示した。
同社はこれまで、IGZOを進化させることで、スマートフォンの実使用時間の長時間化や、ディスプレイの高画質化を推し進めてきたが、次なる挑戦「EDGEST」ではフレームの狭額縁化に着手する。
同社は「EDGEST」について、単なるデザインではなく「新たな価値観やコミュニケーションを創造する」と説明しており、将来的には、完全にフレームが無くなった「究極のEDGEST」を提供したいとしている。
フレームの狭額縁化については、すでに取り組みを進めており、ソフトバンクモバイルから12月上旬以降に発売される「AQUOS PHONE Xx Softbank 302SH」では、ディスプレイ占有率80.5%を実現し、4.0インチ以上のスマートフォンにおいては最も広いディスプレイを搭載した。
同社 常務執行役員の長谷川氏は『できるだけ小さい筺体の中に、できるだけ大きい液晶を搭載するという「EDGEST」スタイルは他社との競争軸になる』としており、「EDGEST」は国内メーカーとの主な競争軸になると新製品説明会で語った。
下期にシャープが発表した新型スマートフォン7機種のうち、「EDGEST」を採用したモデルは、ソフトバンクモバイルが発売する「AQUOS PHONE Xx Softbank 302SH」と「AQUOS PHONE Xx mini Softbank 303SH」の2製品。今後、各キャリアが「EDGEST」採用モデルを発売するかについては、「各キャリアの判断になりますが、シャープとしてはEDGESTを広げるよう提案していきたい」(説明員)としている。
(記事提供: AndroWire編集部)