ケーブルを接続するだけで利用準備は完了
小規模なビジネスでの利用を想定しているというネットギアのNAS「ReadyNAS 300シリーズ」は、設定や管理がより簡単になったのが特徴だ。特にスマートフォン等から利用しやすいプライベートクラウド機能が標準で設定済みとなっており、誰でもすぐに利用できるようになっているのが大きなポイントとなっている。今回は4ベイモデルの「ReadyNAS 314」を試用してみた。
「ReadyNAS 314」の主な仕様 [ドライブベイ] 4(SATA/SSD 2.5インチまたは3.5 インチ) [RAID] 0/1/5/6/10 X-RAID2 [インタフェース] ギガビットLAN×2、USB 2.0×1、USB 3.0×2、HDMI×1 [サイズ/重量] W134×D223×H205mm/3.97kg [価格]市場想定価格(税別)は、4TBモデルが25万円、8TBモデルが37万円、12TBモデルが49万円
今回試用しているのは、4ベイを備えるHDD内蔵タイプ「ReadyNAS 314」だ。このほかにHDDなしで6ベイを備えるベアボーンの「ReadyNAS 316」もあるが、最初からHDDがセットされている「ReadyNAS 314」の方が、より扱いやすいといえるだろう。HDDの容量は4TBモデル、8TBモデル、12TBモデルと3種用意されているが、試用機は2TBのHDDを4本搭載した8TBモデルだ。
「ReadyNAS 316」の外見は非常にシンプルだ。HDDを収めるケースにフロントのマスクがついているだけというような雰囲気で、装飾的な加工はほとんどない。フロントのカバー部は光沢のある加工になっているが、利用中も派手に光るような部分はなく、どこに置いてもしっくりと馴染みそうだ。
フロントのカバー部分はドア状に開く。中にはトレイに装着されたHDDが収められており、取り出しボタンを押した後でディスクハンドルを下に倒すように開くとトレイごと引き出すことができる。トレイへのHDD取り付けはトレイの内側にあるブラケットとHDDのねじ穴を合わせてスライドするように収めるだけで済むため、ドライバーが必要ない。今回試用しているモデルはHDD装着済みであるため、その手間さえいらないという快適さだ。
付属品はリソースCDと、電源ケーブル類、イーサネットケーブルのみ。電源ケーブルを取り付けてコンセントにさしこみ、ルータと背面のLANポートをイーサネットケーブルで接続すれば準備は完了だ。電源ボタンを押すとフロント下部の液晶にステータスが表示され、しばらく待っているだけで使えるようになる。
電源ボタンのLEDが点滅から点灯に移行したら、同じネットワークに接続しているPCから設定を行うことになるのだが、付属のCDからツールをインストールしたりする必要はない。ただ同じネットワーク内のPCでブラウザを起動し、「http://readycloud.netgear.com/」にアクセスするだけだ。しかもこのURLはマニュアルのPDFファイルからリンクが張られているから、セットアップマニュアルを開いてクリックするだけでアクセスできる。
セットアップ画面の表示までにユーザーがやることは、ケーブルを接続して少し待った後、URLをクリックするだけ。非常に小さな手間しか必要とせず、何の知識もいらないというのがうれしい。