デルによる「コードレスパソコン」の定義の一つに「一日中コードレスで使える」という項目がある。同社のいう「一日中」は、「一般のパソコン利用時間(3時間利用、スリープ状態で9時間)があった場合の電池の持ち時間」とのこと。ハードルは低めだが、本当に一日中使えるのか、ベンチマークテストを行ってみた。
計測には、Futuremarkの最新ベンチマークソフト「PCMark 8」を使用した。PCMark 8は、この10月に無料の「Basic Edition」が公開されたが、「Battely life」テストを行うには有料の「Advanced Edition」以上が必要だ。PCMark 8のワークロードは「Home」、Inspiron 14 7000の電源設定は、出荷時設定の「Dell」で輝度を40%としたもの、「省電力」設定で輝度を最低としたものの2パターンでテストしている。
結果は、電源設定「Dell」輝度40で約4時間44分、電源設定「省電力」輝度最低で約6時間37分。PCMark 8のワークロードHomeはWeb Browsing、Writing、Casual Gaming、Photo Editing、Video Chatを繰り返し行うもので、無線LANも動作していることを考慮すると、かなり健闘している数値といえる。
まとめ : 時代に合ったホームユースにおけるメインマシン
さて、ここで「コードレスパソコン」の定義をあらためてみよう。
1. 一日中コードレスで使える
2. コンパクトで持ち運びしやすい
3. 使いたい時にすぐ起動
4. すっきり収納できる
5. 万が一のサポートも充実
このうち、2の「コンパクトで持ち運びしやすい」と4の「すっきり収納できる」については、設計・デザインのところで触れたように、Inspiron 14 7000は要件を満たしている。ここでデルのいう「コンパクト」は女性誌(B4サイズ)以下とされている。
3の「使いたい時にすぐ起動」だが、Inspiron 14 7000のスリープからの復帰は本当に速い。テスト機が出荷直後のまっさらな状態だったこともあるが、画面を開けるや否や復帰プロセスが始まり、開ききって一呼吸のうちにホーム画面が立ち上がる。体感となるが、3秒前後だろう。
5の「万が一のサポートも充実」については、Inspiron 14 7000は通常のサポートに加え、落下・水漏れ・過電流・盗難に対応する1年間の「偶発損害保証」が付属する。そして、1の「一日中コードレスで使える」については上記のとおり、十分にその目的を達成できる。
「ホームユースにおけるメインマシン」の購入を考えるとき、Inspiron 14 7000は有力な候補として検討リストに含めるべき存在といえるだろう。まず、クラウドストレージやホームネットワークが当たり前となった今、光学ドライブを省いて薄型化を進めた設計が時流に合っている。そして、Wi-FiやBluetoothの利用を前提とした、インタフェースのダイエットも理にかなっている。
「コードレス」と聞いて、「90年代の家庭用電話機ですか?」と突っ込みを入れる前に、今の時代にふさわしいInspiron 14 7000の完成度を知っておくべきだろう。なお、性能系のベンチマーク結果に興味がある方は、次ページを参照いただきたい。
Inspiron 14 7000 プレミアム フルHD | |
Intel Core i5-4200U (1.6GHz) | |
DDR3L-1600 6GB | |
Intel HD Graphics 4400 (CPU内蔵) | |
14型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、タッチパネル) | |
500GB SATA HDD | |
非搭載 | |
IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0 | |
USB 3.0×2、HDMI、SDカードリーダ、ヘッドフォン/マイク兼用、100万画Webカメラなど | |
W345×D240×H15.3mm/約1.99kg | |
最大9時間 | |
Windows 8 64bit | |
99,980円 (11月7日現在、キャンペーン適用価格) |