子役の濱田ここねが主演を務め、母親役を上戸彩が演じる映画『おしん』が先月から公開をスタートした。1930年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『おしん』は橋田壽賀子が脚本を務めた作品で、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を記録するなど社会現象に。山形県の寒村に生まれ、苦難を強いられても決して負けることなく生きる女性・谷村しんとその母親・ふじ(泉ピン子)との親子愛は日本全国に感動を与えた。
放送開始から30年目となる今年、『おしん』がスクリーンに帰って来た。本作では奉公先で苦労しながらも、ひたむきに生きる少女時代に焦点を絞り、おしんの成長する姿から、逆境を生き抜く力、親子の絆、戦争と平和といった世代を超えて心に響くテーマを描いた。そのおしん役を努めたのが、約2,500人の中から選ばれた子役・濱田ここね。初めてのオーディション、極寒の地で行われた撮影を振り返ってもらった。
濱田ここね |
――このような取材はもう慣れましたか?
最初は難しくて、緊張しましたけど…今は慣れました!
――完成した映画を見た感想は?
お芝居している時は、自分がどうやっているのかも分かりませんでした。でも、映画の試写を見たらその時にあったことをいろいろ思い出しました。看板に自分が大きくうつっていたり、テレビに出たり。すごくうれしいですし、友だちも頑張ったね~って言ってくれます。絶対映画見に行くからねって。
――オーディションには自ら応募を?
はい! 自分で受けたいと思って応募しました。オーディションに挑戦したことも初めてでした。最初に自己紹介をやって、次に質問を受けて。3回目でお芝居をやりました。お芝居は『おしん』のドラマから3パターンのシーンです。『50銭盗んだだろ?』と言われるのと、お母さんと会うところとあとは…忘れました(笑)。エヘヘ…。
――手応えはありましたか。
受かるかなぁっ…てずっと思ってました。自信はなかったです。まさか自分が受かるとは思ってなかったので、ビックリしました。受かって良かったです。撮影まではリハーサルをやったり、大根飯を作ったりしてました。お母さんとも、『おしん』の演技の練習をしていました。……続きを読む。