Amazon.co.jpは25日、連載形式の小説やコミックを配信する新サービス「Kindle連載」を発表し、サービスの提供を開始した。Kindle連載の作品は、複数のエピソードから成り立っており、一度購入するとその時点までのすべてのエピソードがKindle端末やKindleアプリに配信される。新しいエピソードが出るたびに、現在読んでいる場所やハイライトした内容を維持したまま、直近のエピソードの後に自動で追加、最終的に一冊の本として完結する。価格は作品によって異なるが、購入段階で一冊分の本代を支払う仕組み。
同日、発表会に登壇したアマゾンジャパン代表取締役社長、ジャスパー・チャン氏は「Kindleストアを立ち上げて本日で1周年。この節目に新たにKindle連載がサービスに加わりました」と挨拶。「Amazonならではのユニークなサービスであり、新たな読書体験をご提供します」と意欲を示した。
Kindle連載は、雑誌などの連載作品と同じく、複数のエピソードからなる小説やコミックを順次配信するサービス。Kindleコンテンツ事業部事業部長・友田雄介氏は従来の紙の本での連載について、「最新号が発売されるたびに購入しないといけない」「売り切れるとその号を飛ばすことになる」「連載途中からだと話がわからないので入っていきづらい」「雑誌だと前の号を読み返せない」「いつ単行本になるのかがわからない」という5つの課題を挙げ、Kindle連載であればこれらをすべて解決できると述べる。