日本マイクロソフトは10月24日、OSにWindows 8.1を採用したタブレット端末「Surface 2」「Surface Pro 2」を25日から発売すると発表した。同日、東京・表参道ヒルズで開催された発表会で、樋口泰行社長は両製品を「タブレットとPCの機能を両方備えた製品」と表現し、「PCを買うかタブレットを買うか迷っている人には最適」とアピールした。価格はSurface 2が44,800円から、Surface Pro 2が99,800円からとなっている。

Surface 2(左)とSurface Pro 2

マイクロソフトの樋口泰行社長

Surfaceは、マイクロソフトが直接開発・販売するタブレット端末。今回発表した「Surface 2」にはWindows RT 8.1、「Surface Pro 2」にはWindows 8.1がOSとして搭載される。Surface 2については、これまではSurface RTという名称だったが、「RT」が名称から外れた。

主なスペックとしては、Surface 2がチップセットにNVIDIA Tegra 4を採用し、10.6インチClearTypeフルHD液晶を搭載。microSDカードスロット、USB3.0ポート、HDビデオ出力などを備え、Office Home & Business 2013 RTを同梱する。内蔵ディスク容量は32GB(44,800円)、64GB(54,800円)。

Surface 2の主なスペック

Surface 2は、「全体的に大きな改善を加えた」(米Microsoft Surface and Windows Hardware Sales and Marketing General ManagerのBrian Hall氏)製品で、「パーソナル用のタブレットとしては世界中で一番生産性の高いものを目指した」とのこと。Tegra 4を搭載したことで処理性能が従来比で4倍まで向上。グラフィック性能も大幅に向上した。加えて、本体を薄く、軽量にするなど基本性能も向上しているという。

要望の多かったというOutlookも標準搭載。薄型化、軽量化も図られている。なお、既存のSurface RTでも、Windows RT 8.1にバージョンアップすることで、Outlookが標準でインストールされるそうだ。

Surface Pro 2は、CPUに第4世代Intel Core i5-4200U(Haswell)を採用し、10.6インチClearTypeフルHD液晶を搭載。microSDカードスロット、USB3.0ポート、見ディスプレイポートを備え、Office Home & Business 2013を同梱している。内蔵ディスク容量は128GB(99,800円)、256GB(12万9,800円)、512GB(17万9,800円)。

Haswell世代のプロセッサを搭載したことで、バッテリ駆動時間は75%向上。「システムのあらゆるところでチューニングを加えて効率良くした結果、ほぼ1日充電しなくても使えるようになった」(Hall氏)という。

Surface Pro 2の主なスペック

両モデルとも、自立するように背面にキックスタンドを装備。従来の22度までの角度に加え、40度の2段階にスタンドが開くようになり、用途に応じて角度を変えながら使えるようになった。

従来のキックスタンドの角度(左)に加え、少し寝かせられるようになった

また、オプションの外付けキーボード「Type Cover 2」「Touch Cover 2」も新しくなった。Type Cover 2では、従来モデルで要望の多かったカラーバリエーションを揃え、4色展開した。Touch Cover 2は1色展開となっている。

Type Cover 2となり、バックライトが装備されるなど、バージョンアップした

Type Cover 2は、従来より1mm薄くなり、静音性を高めたほか、バックライトも内蔵。近接センサーを備え、暗い場所で手が近づくとバックライトが点灯するようになった。