オリンパス「OLYMPUS OM-D E-M1」は、マイクロフォーサーズ規格に準拠したミラーレスカメラだ。同社ラインアップの最上位モデルであり、写真愛好家層を満足させる多彩な機能と快適な操作性が魅力になっている。今回のレビュー後編では、新搭載された詳細機能とブラッシュアップされた高感度画質をチェックしてみよう。
前回のレビューはこちら
【レビュー】オリンパスの新フラッグシップ機「OM-D E-M1」の実力をチェックする・前編 (2013年10月9日)
前回のレビューでは、進化のポイントとしてAF関連の強化やレスポンスの向上、ファインダーの改良などを取り上げたが、ほかにも注目すべき面白い新機能がある。そのひとつがカラークリエイター機能だ。
これは色の属性である色相と彩度の関係をホイール状に表した「色相環」を液晶画面に表示し、その表示を見ながら好みの発色を作り出す機能である。フロントダイヤルを回すと色相(回転方向の動き)が、リアダイヤルを回すと彩度(円の外側から中心に向かう動き)がそれぞれシフトし、色合いを直感的に変更できる。
発色のカスタマイズといえば、ピクチャーモードやホワイトバランスの設定によっても行えるが、このカラークリエイターの場合は、色の付いたフィルターを画像に加えるような効果が素早く設定できるのがユニークだ。従来からある、トーンカーブを見ながら階調を補正する「ハイライト&シャドーコントロール」機能と重ねがけすることも可能だ。
下のカラークリエイターの作例は、効果が分かりやすいように極端な補正を適用しているが、実際には軽い味付け程度の補正がいいかもしれない。
さらに、露出の異なる4枚の画像を合成して広階調に仕上げる「HDR撮影」や、一定間隔で自動撮影を行うインターバル撮影、コマ撮りした静止画から動画を作り出すタイムラプス動画、複数の画像を1画面にレイアウトして構成するフォトストーリーモードなども備える。
最近のデジカメのトレンドともいえるWi-Fi機能もしっかりと搭載した。スマホ用のアプリ「OI.Share」を使って、カード内の画像を閲覧・転送できるほか、リモート撮影や位置情報の記録が行える。
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