自分宛に文書/データを送ろうとするユーザがいるときには、「○○が△△を共有しようとしています」というダイアログが画面上に現れる。「辞退」と「受け入れる」という2つのボタンが用意されており、受信するかどうかはそのつど決定できるので、気に入らなければ拒否することも可能だ(相手の画面には「辞退」と表示される)。

そんなダイアログが突然表示されては困る……という心配は必要ない。スリープ時など操作できない状態のときには検出されないうえ、「連絡先のみ」とした場合は連絡先に情報がない(面識がない)人物のiOSデバイスには表示されないので、他人から突然コンタクトを受けてたじろぐ、といったことがないようデザインされている。

送信されようとしている文書/データの種類によっては、ダイアログにプレビューされる。JPEGやPNGなどのiOSがサポートする画像ファイルであれば、画像を見てから受け取るかどうかを決定できるというわけだ。SafariのURLも同様に、そのURLが示すWebサイトを画像で確認できる。

Microsoft Office文書など、iOSがサポートする各種ファイルも送信可能だ。ダイアログにプレビューはされないが、文書を受け取ることが可能なアプリが一覧表示され、タップして自由に選ぶことができる。たとえば、Excelブックを受け取ったときはNumbersで受け取ることもできるし、Good Readerなどのファイルビューアアプリ、SkyDriveなどのファイル共有アプリで受け取ることもできる。EvernoteのようにAirDropに対応したアプリを利用すれば、クラウド上の文書(のURL)を送信する、といった使い方も可能になる。メールやSNSを利用した受け渡しより、数段スマートな方法といえるだろう。

相手が受信したか拒否したかのステータスは、相手のアイコンの下部を見れば判定できる

AirDropで通信可能な状態にないときは、共有画面に「タップしてWi-FiやBluetoothをオンに~」とメッセージが表示される

ExcelやWordなどの文書を受け取るときは、ダイアログにプレビューされないが、受け取るアプリを選択することができる

AirDropをサポートするアプリは増加中。Evernoteでは、URLを送信することでクラウド上の文書の受け渡しを実現している