ロックスター・ゲームスが本日10月10日に発売するPS3/Xbox 360用ソフト『グランド・セフト・オートV』だが、そのプレス向け体験会にて、いち早く製品版をプレイすることができたので、本記事ではその魅力についてお伝えしたい。
『グランド・セフト・オートV』(以下『GTAV』)は、既に海外で発売され、発売からわずか3日間で10億ドルを超える売り上げを記録するとともに、7つのギネス記録を更新。あらゆるエンターテインメントの記録を塗り替えたモンスタータイトルである。本作では、プレイヤーは裏社会の一員となり、さまざまなミッションを遂行しながら闇の世界を生き抜くことが目的となる。
前回行われた『GTAV』のデモンストレーションで、マイケル、フランクリン、トレバーという3人の主人公、これまでのシリーズをはるかに凌ぐ広大なマップ、3人の主人公が協力する「強盗ミッション」といった新要素が明らかになっている。今回は、製品版に最初から触れることができ、プレイ時間は6時間ほど。多くの新要素を確認できたので、本作をプレイする際に役立てていただきたい。もちろん、重要なストーリーに関わるネタバレはなし。
ゲームをスタートすると、舞台は本編より9年前、銀行を襲撃するシーンから始まる。このゲーム開始時のチュートリアルを兼ねたファーストミッションでは、主人公マイケルとトレバーに加え、『GTAIV ザ・ロスト・アンド・ダムド』の主人公であるジョニー・クレビッツも登場し、前作と時間軸、世界観を共有している事が明らかになるとともに、衝撃のストーリー展開が待っている。ここで新システムのキャラクター・スイッチや、動きながら銃を撃つアクションを覚えておくと、後に紹介する「強盗ミッション」を有利に進めることができるだろう。また、戦闘中に方向キー下を押すことで現在重要なキャラクターにスイッチできるシステムもある。
その後、9年の時を経て、大都市「ロスサントス」を舞台に物語が動き出す。ゲーム序盤、しばらくはマイケルとフランクリンがメインで物語は進む。犯罪稼業から身を引いたマイケルは家族に振り回される日々を送り、元ストリートギャングのフランクリンは、高級車販売代理店の取り立て屋として不完全燃焼の生活が続く。彼らとともにミッションを体験していくうちに、このろくでもない生活感に不思議と引きこまれていく。彼らに対する人間的興味と言うべきだろうか。また、サブミッションにおいても、いわゆる「お使い的イベント」と感じさせるものがまったくなく、ひと癖もふた癖もあるキャラクターが物語をたくましくさせる。さらに時間がたてば新展開を見せるサブミッションもあり、本作の世界をより深く堪能できるだろう。ちなみにメイン/サブミッションで関わった人物とはスマートフォンで連絡を取ってバーや映画館などに誘うことができ、サブキャラクターともコミュニケーションがとれるのも本作の特徴と言える。
『GTAV』では、走る、泳ぐ、乗り物を運転する、銃を撃つといったアクションを起こすことで、キャラクターの能力(スタミナ・射撃・体力・ステルスなど)を成長させる要素が追加されている。例えば、走ることでスタミナが向上してダッシュの持続力が上がる、クルマを運転することで運転スキルが向上する、空中での操作がアップする――といった具合に、ゲームを進めることで、彼らはよりタフに成長していく。
能力の成長要素について触れたところで、3人の主人公の「特殊スキル」についても紹介しておこう。彼らには固有の特殊能力が備わっており、スキルゲージを使用してそれらを発動する。マイケルは一時的に射撃能力が向上し、周囲がスローモーションになる特殊スキル、トレバーは近接/打撃の攻撃力が2倍になり、受けるダメージが大幅に減らすことのできる肉弾戦向きの特殊スキルを持つ。そしてフランクリンは、ハンドリングの向上や運転中のスローモーション効果が得られる特殊スキルを備え、逃走ミッションやレースミッションにおいて、絶大な効果を発揮してくれるだろう。強盗ミッションで激しい銃撃戦に陥っても、キャラクター・スイッチの切り替えと、特殊スキルの駆使、これらは任務成功への重要な要素となる。……続きを読む
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