ここではベンチマークテストによってInspiron 11の性能を確かめていく。Haswell世代の2コアCPU、Celeron 2955Uの実力が気になるところだが、まずは、「bbench」を使ったバッテリ駆動時間の検証から。

Inspiron 11の電源プランはデフォルトの「Dell」に設定。bbenchではキーストロークとネット巡回を有効にしてテストした。その結果は8時間25分2秒と、公称値の8時間20分を上回る好成績を達成。bbenchでは、処理内容から公称値より短くなることも多いだけに、これは驚きの結果といえる。

それでは以下、メモリ容量が2GBで大丈夫だろうかという点に注目しつつ、性能について検証した結果を掲載していく。Windows 8のエクスペリエンス インデックスは、最大値がゲーム用グラフィックスの6.3。グラフィックスは4.5、メモリも5.5と全体的に低め。合わせて定番の総合ベンチマークソフト「PCMark7」、3Dベンチマークソフト「3DMark」も実行してみた。

Windows エクスペリエンス インデックス

■PCMark7
PCMark score 2004
Lightweight score 1004
Productivity score 557
Entertainment score 1923
Creativity score 2916
Computation score 5751
System storage score 1508
■3DMark
Fire Strike 280
Cloud Gate 2126
Ice Storm 22608

CrystalDiskMark 3.0.2

3Dゲームや動画編集などには向いていない結果だが、そもそもこの製品はサブマシンとして使うことを想定したモバイルノート。メインマシン級のヘビーな処理を期待するほうが間違いというものだろう。

Inspiron 11は同社の製品においては珍しく、固定スペックでの販売となっており、BTOによるカスタマイズには執筆時点では対応していない。底面のカバーを開けて、マザーボードまでアクセスすれば、メモリを交換することもできるが、同社であればオーダー時に4GB以上の選択を可能にしてほしいところだ。また、メモリスロットは1基しかないため、交換すると元々装着されていた2GBが無駄になるのもちょっと悔しい。

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