まずは、何はともあれ山岡氏の作品制作の様子を見ていただきたい。アタリの線を描いてから徐々に描き進めていくにつれて、ふわふわの感触が伝わってくるリアルなマイナビベアが浮かび上がってくるのは圧巻だ。
マイナビベア絵画の制作プロセス
スタイラスペン「Intuos Creative Stylus」に対する山岡氏の第一印象は"ペン先がやや太い"ことだったそう。しかし、その点は実際に使っていくと問題なく、細かな線も描くことができたという。
また、指で描く場合は筆圧感知機能が働かないため、濃く描きたい時にはその都度、アプリ上の筆の濃さを調整していたが、「Intuos Creative Stylus」の場合は、「筆圧感知機能によって、直感的に描くことができた」と話す山岡氏。ペンの先が柔らかいためか、軽く画面に触れただけでは反応しないことがあったとしながらも、「力の入れ具合によって指では表現できなかった強弱のある線が描けた」とコメントした。
そのほか、"疲れにくさ"にも注目し、「指で描いた場合、1時間ほど続けて描いていると指がしびれてしまうのですが、ペンを使うと、長時間描いていても疲れにくかったです」と語った。ペン自体の重量も重すぎず、軽すぎず丁度良い重さだったということで、制作時にかかる体の負担は大幅に軽減されたようだ。
このマイナビベアの絵の制作時間は約3時間。同氏は長年の慣れもあり、おそらく指で描いた方がトータルの所要時間は短くなるだろうとしながらも、先述の通り指では1時間も描いているとしびれが出てしまうので、3時間連続で描くことができたのは「Intuos Creative Stylus」を用いたためだと振り返った。
このように、iPad/iPhoneを「画材」のひとつとして扱う山岡氏から緻密な描きこみにも対応し、長時間の描画作業の負担が減ったなど、高い評価を得た「Intuos Creative Stylus」。モバイル端末でのデジタル作画を行いたいクリエイターは、ぜひ一度導入を検討してみてほしい。