グラフィックス・CAD/CAM市場に参入して、その次は……
―― 先日発表されたグラフィックス市場向けの「PG2401PT」と、CAD/CAM向け「BL2710PT」にかける意気込みを聞かせてください。
沢尾氏「ワールドワイドで『PG2401PT』をグラフィックス向けモデルとして展開するという強い意向がありますので、日本でもしっかりやっていきたいと考えています。現在は24型モデルのみですが、27型などサイズ違いのモデルも展開していく予定です。まだ決まっていないのですが、ハードウェアキャリブレーション用にセンサーを同梱したモデルも検討したいですね。あとはライトユーザー向けのモデルがあってもいいかもしれません。
『BL2710PT』についても、ぜひCAD/CAMユーザーに使っていただきたいですね。従来の液晶ディスプレイでは細かな線が見づらいという意見を聞いてますので、CAD/CAMモードを搭載した『BL2710PT』はおすすめです。
日本は、CAD/CAM市場自体は大きいんです。家電メーカーや自動車メーカー、建築関係の会社などでも、CAD/CAMを業務に取り入れています。それらの現場では標準的な液晶ディスプレイを使っていると思いますが、我々のCAD/CAM用ディスプレイがどれだけ受け入れられるかという興味はあります。そしてユーザーからのフィードバックを次の製品開発に反映して、この市場にチャレンジしていきたいと考えています」
―― グラフィックス、CAD/CAMときて、次の重要な市場はどこですか?
Chien氏「医療用でしょうか。この分野では日本のメーカーが本当に強いですからね」
沢尾氏「意向としては分かるんですけど、実際に売る側としてはなかなかハードルが高いですね(笑)」
―― 最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。
Chien氏「私たちは、ユーザーの声に耳を傾けながら製品を開発し、品質にも自信を持っています。長期的な視点でリサーチを行って開発しているので、今後も責任を持てるラインナップを充実していきたいと考えています」
沢尾氏「BenQのことをご存じない方もまだまだ多いと思いますが、『実際に製品を使ってみると、品質面でもしっかりしている』というコメントをいただきます。ベンキュージャパンとしても、これから自信を持って製品を提供していきたいですし、ユーザーの皆さまにもBenQのことをもっとよく知っていただいて、実際に製品を使っていただきたいと思います」
Chang氏「マーケティングサイドとしては、ユーザーの要望を拾い上げる努力を常に行っています。これからも新しい技術や特徴を取り入れながら、ユーザーの皆さまに分かりやすくお伝えしていきたいと考えています」