既報の通り、ソフトバンクモバイルは2013~14年冬春商戦向けのAndroidスマートフォン新製品の4機種を発表した。いずれの機種も「Hybrid 4G LTE」に対応する。従来、ソフトバンクではAndroid端末向けに「SoftBank 4G(TD-LTE)」を、iPhone/ iPad向けに「SoftBank 4G LTE(FDD-LTE)」を提供していたが、Hybrid 4G LTE対応端末では両方の方式でLTE通信を行うことができる。ここでは各端末のポイントについて述べていこう。

新機種発表会でのひとコマ。アンテナが2本立った被り物を着て、タレントのスギちゃんがHybrid 4G LTE対応スマートフォンをアピールした

AQUOS PHONE Xx

「AQUOS PHONE Xx 302SH」(シャープ製)は、ディスプレイ占有率80.5%の5.2インチのフルHD液晶(1920×1080ドット)を搭載したモデル。12月上旬以降に発売する。端末紹介記事はこちら

AQUOS PHONE Xx 302SH。サイズは約70×132×9.9mm、質量は約147g(ともに暫定値)。フレームが限りなく薄く、持ってみると予想以上に軽かった

大型ディスプレイながら、3辺狭額縁設計を採用した本端末。筺体(きょうたい)のぎりぎりまでディスプレイが迫っている印象だ。フルHD(S-CG Silicon液晶システム)による画面は非常に鮮明で、さすがシャープといった感じである。フルセグなど、動画視聴も迫力満点で楽しめることだろう。デザインはシックで大人の雰囲気。ディスプレイの下面にAQUOS PHONEの文字を配置している。

背面には1630万画素のメインカメラを搭載

夜景に強いF値1.9のメインカメラを搭載。有効画素は1630万画素となっている。本体の上端には3.5mmイヤホンジャック、側面にはmicro USB端子を搭載。いずれもキャップレスの防水に対応しているので、利用時にキャップを開けるといった煩わしさがない。なお、日常的に開け閉めをする必要のないSIMカードスロット/ micro SDカードスロットにはキャップがついている。

3.5mmイヤホンジャック、micro USB端子はキャップレスの防水に対応。使い勝手がよく考えられている

面白いのは、英語の文章や単語をカメラに表示することで、日本語に変換できる「翻訳ファインダー」機能。端末内の辞書を使っているので、オフライン環境下で利用できる。外国に行った際に、空港/ レストラン/ 街角などちょっとした場面で翻訳できるので便利に使えるだろう。

翻訳ファインダーの利用イメージ。英文にカメラをかざすだけで翻訳が画面に表示される。写真を撮り後から翻訳するこもと可能。分からない単語は個別にネット検索できる