使いやすいキーボードケースを標準添付
レノボ・ジャパンの「IdeaPad Miix 10」は、CPUにインテルのAtom Z2760(開発コード名:Clover Trail)、OSにWindows 8を採用したピュアタブレット端末。メモリは2GB固定で、ストレージは64GBのフラッシュメモリを搭載している。いずれもAtom Z2760搭載タブレットとしては標準的なスペックだ。
本体サイズはW265×D173×H10.1mm。本体背面のエッジに丸みがついているせいか、数値以上に薄く見える。ちなみに質量は約580gだが、重心バランスの関係か手に持った感じはもう少し軽い印象だ。
液晶ディスプレイは10.1型で、解像度は1,366×768ドット。液晶パネルはIPS方式で、視野角の広さ、色再現性、階調表現力ともに高水準。色が青みがかったり黄みがかったりすることもなく、ナチュラルで美しい発色だ。もちろんタッチパネルで、最大10点までのマルチタッチにも対応している。
インタフェースは、Micro USB、Micro HDMI、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック、ドッキングコネクター、microSDメモリーカードスロットがそれぞれ1基ずつ搭載されている。さらに製品には、スタンドとケース、キーボードの3役を兼ねる「キーボードフォリオケース」も付属する。
本体左側面には、電源入力端子、Micro HDMI端子、microSDメモリーカードスロット、ボリューム調節ボタンが搭載されている |
本体上部には、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャックと電源ボタンが搭載されている |
これは、二つ折りタイプのカバーケースで、片側にタブレットを装着するためのホルダーが、片側にキーボードが内蔵されているのが特長。折りたためばケースになり、広げればキーボードが現れる。さらにホルダー側を途中で折り曲げると液晶ディスプレイがちょうど見やすい角度で固定され、クラムシェル型のノートPCのように使用できる。
キーボードケースとタブレット本体は独自のドッキングコネクタで接続され、そこを通してデータや電源のやり取りが行われるため、ペアリングやキーボード本体の充電などのめんどうな手間が不要。
キーボード自体のつくりもしっかりしており、キー同士の間隔が少しあいているため非常にタイプしやすい。キーストロークは浅めだが、標準的なキー配列でキーピッチにも余裕があるため長文を入力する際もストレスを感じることは少ないだろう。
ただし、トラックポイントのようなポインティングデバイスは搭載されていないので、カーソル操作は別途Bluetoothマウスを用意するか、タッチ操作を使うかしかないのが若干不便に感じる。
また、Micro USB端子がドッキングコネクタの接点の間にあるため、キーボード使用時はMicro USBを使用できないのも少し残念な点だ。
Micro USB端子に付属のMicro USB-USB変換アダプタを装着したところ。キーボード使用時はこの端子が隠れるため、せっかくアダプタが付属しているのにUSB機器を使用できなくなってしまうのが残念 |
キーボード自体の重さは約480gで、本体と合わせると質量は約1.06kgとなる。ほとんど11インチクラスのモバイルノートPC並みだが、ケース込みということを考えれば十分許容できる重さだ。
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