次は、ウイルスバスター モバイルである。新機能は、
・不正アプリのクラウドスキャン
・SNSプライバシースキャナーアプリとの連携
・おまかせ!スマホお探しサポート
などである。当日は実機を使い、SNSのプライバシー設定の操作方法などのデモが行われた。
端末を紛失した際などにGPS機能を使い、場所を特定したり、ロックをする機能はトレンドマイクロ以外のアプリでも搭載することが多い。おまかせ!スマホお探しサポートでは、サポート担当に電話連絡をすることで、その操作方法や対応などをアドバイスしたり、ユーザーに代わって操作を行うサービスである。紛失や盗難では、精神的にも混乱したりして、適切な対応が行えないこともある。サポート活用することで、的確に対策を行えるだろう(サービスを受けるには、別ラインナップを選ぶ必要がある)。性能面では、パターンファイルの約90%をクラウドに配置し、端末側の負担を大幅に削減している。
次にパスワードマネージャである。最近、個人情報の大量流出などが頻繁に発生している。これも、ユーザーの大きな不安要素となっている。そして、1つのIDとパスワードが流出することから、連鎖的に不正アクセスの被害ということが起きている(アカウントリスト攻撃と呼ばれるものだ)。その原因にパスワードの使い回しがある。残念ながら、安全である複雑なパスワードを多数覚えることは難しい。パスワードマネージャは、シンプルな機能ながら、セキュリティをより強固にできるツールといえる。こちらの新機能は、以下の通りである。
・Mac対応
・不正サイト対策(Mac版のみ)
・クラウドベースの管理ポータル(Mac版のみ)
最後に、トレンドマイクロコネクトを紹介しよう。これは、無料のWindowsストアアプリで、2013年10月下旬から提供される予定である。実際にインストールすると、Windows 8のスタート画面から起動し、すべてタップなどの操作で行うことができる。
セキュリティの最新情報やデバイスごとのセキュリティ対策状況を確認できる。カテゴリには、
・コンピュータの保護
・最新のセキュリティ情報
・セキュリティニュース
・コラム
・おすすめビデオ
・マイデバイス
・製品情報
・キャンペーン情報
などがある。図16はマイデバイスである。
ライセンスの有効期間などが表示され、自動更新も1タップで可能である。今後、おすすめビデオなどで、わかりやすく脅威動向や対策などを確認できるであろう。これらウイルスバスターシリーズの背後にあるのが、Trend Micro Smart Protection Networkである。ビッグデータ分析に基づいたグローバルスレットインテリジェンスを提供する。クラウド上で処理するデータ量は1日あたり約15テラバイトで、1日あたり約2億5千万件の脅威をブロックしている。こうして多くのデータをクラウド上に配置することで、PCを含めデバイスの負荷を軽減している。この点も着実に進化を進めている。