さらにソニーのデジカメに搭載される画像処理エンジンBIONZを搭載したことで、ソニーのデジカメに近い性能を実現している。

従来よりも大型化したセンサー

ソニーのデジカメの絵作りに関するノウハウは、社内では「秘伝のタレ」と呼ばれているそうで、従来はデジカメのみで使われていた。だが、今回はデジカメ部門の社員をXperia開発チームに迎え、その技術をつぎ込んだとのことだ。

社内でも使われるという「秘伝のタレ」の説明スライド

そのため、絵作りの傾向はサイバーショットと同等となっているが、スマートフォンの利用シーンを想定して変更も加えた。絵作りで目指したのは「思い出画質」だという。

「思い出画質」を目指した

実際に沖縄でXperia Z1で撮影された写真

そのほか、タイムシフト連写やARエフェクト、Social liveなど、XperiaのカメラUIから起動できる各種カメラアプリも搭載。このAPIを公開することで、さまざまなカメラアプリの登場も期待する。

シャッター前後2秒間の画像61枚を記録し、ベストショットを撮影できるタイムシフト連写

画面上にAR技術でオブジェクトを表示し、被写体と同時に撮影できるARエフェクト。IFAの会場ではLINEのキャラクターを使ったARエフェクトも公開されていたが、現時点で日本での展開は未定のようだ

そのほか、撮影した被写体の文字認識やオブジェクト認識で、ワインのラベルを読み取ったり、有名建造物などの情報を取得できる「Info-eye」や、Facebook上でライブ動画を公開できる「Social live」なども搭載

こちらはSocial live撮影の様子

Info-eyeでワインのラベルを読み取って情報が表示された

Xperia Z1のカメラ機能は強化されたが、例えば光学ズームやさらなる高画質を求めるユーザーには、新たに「サイバーショット DSC-QX」シリーズを提供。高倍率ズームやより大きなセンサーを搭載したモデルを用意して、よりカメラを楽しめるようにした。

IFAでも注目を集めたレンズスタイルカメラ

ソニーサービスとの連携も強化。付属のアルバムアプリからPlayMemories Onlineに、WalkmanアプリでMusic Unlimitedに、ムービーアプリでVideo Unlimited似、それぞれ直接アクセスできる

ディスプレイには、トリルミナスディスプレイ、X-Realityといった高画質技術を投入。テレビと並べて描画をそろえるなど、テレビ開発部門とも協力して高画質化を図るなど、ソニーの技術を次々と盛り込み、総力を結集した製品となっている。

今回のXperia Z1 Japan Premiereは、グローバルモデルの国内お披露目で、現時点で国内販売は決まっていないが、同社は各携帯電話事業者との話し合いを進めており、今後の各社の新製品で日本版が登場してきそうだ。

さまざまなアクセサリも展示されていた