次にAndroid端末が良い理由は、自由度が高い点である。この自由度とは、参入メーカーが多いこと、カスタマイズ性が高いことが挙げられる。国内市場でも、ソニーの「Xperia」、NECカシオモバイルコミュニケーションズの「MEDIAS」、シャープの「AQUOS」、富士通の「ARROWS」など、ブランドが確立され、ラインナップが豊富だ。選ぶ自由があるともいう。
また、ホーム画面に専用のGUIである“ウィジェット”を設置できる点、ホーム画面やアプリケーション画面を制御している“ホームアプリ”や“入力システム”の変更ができるなど、パーソナライズ性の柔軟さも注目したい。iPhoneにはできない部分こそがAndroidの魅力であるわけだ。
端末の性能も高く、単純なカタログスペック(カメラの画素数など)はiPhoneよりも優れていることも多い。
反面、製品としての寿命が短く、セキュリティの面でも不安が残る。春夏モデルや秋冬モデルなど、新製品販売のスパンは短く、すぐに新しい端末が出るため、アクセサリは少なめ。もちろん、ベストセラー端末であれば、種類も豊富だが、なかなかどうして難しい。セキュリティ面でも、対策アプリがセキュリティソフトメーカーから出ていることからもわかるように、厳しい目でみられている。
ただし、ウイルス感染の主ルートが怪しいアプリであったりと、セルフディフェンスでどうにかなるという面も無きにしも非ず。むしろ、セキュリティ対策アプリは、端末紛失による情報流失を防ぐという意味合いが強い。
両端末を所有している小生の感覚では、“iPhoneは完成品”“Androidは嗜好品”という感じ。
iPhoneの場合は"素"(初期状態)で使ってもいいかなぁと思えるけど、Androidの場合はとりあえずアプリを入れるか! ってなっちゃう。
さらに言えば、出先には両方持っていくが、iPhoneは通話連絡が主であり、Androidはおサイフケータイ利用が主。iPhoneにおサイフケータイ機能が搭載されたらどうなるかわからないが、たぶん搭載されることは当分なさそうなので、小生は“スマホ2台持ち”がデフォなのである。