写真管理や出力機能も備えたフォトレタッチソフト「PhotoDirector 5」
PhotoDirector 5は、さまざまなフォトレタッチ機能と、写真を扱うための便利機能を搭載したソフトウェアである。管理機能としては、スタッキング機能が追加され、類似の写真をまとめて管理できうようになった。新しい調整機能の1つであるレンズ補正をしてみよう。図25のように近接撮影を行うと、周辺部が少し歪んだ写真というのはよくあることだ。
PhotoDirector 5ならば、簡単に調整を行うことができる(図26)。
同時に色収差も補正をかけている。次はクリエイティブ編集機能の、ブラケットHDRである。これは、露出の異なる最大5枚の写真から、HDR結合を行うというものだ。ColorDirector 2のHDRエフェクトと同じく、ダイナミックレンジの広い写真を作成する。たとえば、上の真ん中の写真は、オーバー気味である。下の左はアンダーである(図27)。オーバーな写真からは明るい部分を、アンダーの写真からは暗部のディテールを取り出す。
こうして写真を選択したら、基調となる写真を選び[結合]をクリックするだけである(図28)。こうして、全体的にダイナミックレンジを拡大している。
この例では、人物が写り込んでおり、さらに時間経過によっては影が異なることもある。PhotoDirector 5では、そのあたりもすべて考慮したうえで、結合が行われる。[ゴーストアーチファクトの削除]は写真上の人物などの削除を行う。さらにプリセットもいくつか用意されているので、最適なHDRを作成することもできる。フォトレタッチソフトとして、プリセットなども豊富に用意されている(図29)。
また、director Zoneでは、さまざまなプリセットがダウンロード可能である。PhotoDirector 5のプリセット以外にも多数のコンテンツがあるので、Director Familyのユーザーならば活用したい(図30)。
図30 director Zone |
また、タブレットなどに対応したPowerDirector Mobile、PhotoDirector Mobileもある(一部の製品では無償で利用可能)。Windows 8などタッチ機能だけで写真加工がスムーズに行える面白いものだ。機会があれば、紹介したい。