既報の通り、エプソンは3日、2013秋モデルとなる個人向けインクジェットプリンタ/複合機「Colorio(カラリオ)」シリーズの新製品、10機種を発表した。記者発表会では関係者から新製品の特長や販売戦略の説明があったほか、新CMに出演している女優の忽那汐里さんが特別ゲストとして招かれた。

エプソンが2013秋モデルのカラリオ新製品10機種(カラーバリエーション含む)を発表。女優の忽那汐里さんが製品の特長をアピールし、新CMの紹介も行った

同日発表されたのは、手差し給紙でA3サイズまでの印刷に対応した「EP-976A3」など全10機種。新製品は全モデルで無線LANに対応しており、家庭内のPCやスマートフォンからいつでもプリントできるのが特長となっている。

発売日は全機種とも9月19日を予定。エプソンダイレクトショップでの販売価格は、EP-976A3が35,980円、EP-906Fが45,980円、EP-806AW/AB/ARが30,980円、EP-776Aが25,980円、EP-706Aが19,980円、PX-436Aが16,980円、PX-046Aが10,980円、EP-306が16,980円。その他の概要は下記の別稿を参照してほしい

A3対応の「EP-976A3」

FAX/ADF付き「EP-906F

主力モデルの「EP-806A」は、ホワイト、ブラック、レッドの3色カラバリ

スタンダード複合機「EP-776A」

ベーシック複合機「EP-706A」

全色顔料インクの「PX-436A」(写真左)、「PX-046A」(写真右)

単機能プリンタの「EP-306」

小型プリンタ「カラリオ me」シリーズ。最上位の「E-804」(写真左)は大型の液晶モニタとワイヤレスキーボードを装備。スタンダードモデルの「E-370」(写真中央/右)はホワイトとピンクのカラバリ

2102年はトップシェアを獲得

初めにエプソン販売 代表取締役社長の平野精一氏が登壇し、簡単にスピーチした。平野氏は2012年の販売実績を振り返り、「エプソンがプリンタ市場のトップシェアを獲得した」と報告。メーカー別シェアでは、エプソンのシェアが市場全体の46.7%に到達している。

エプソン販売の平野氏(写真左)。2012年のメーカー別シェアでは、エプソンのプリンタがトップシェア(46.7%)を獲得した(写真右)

エプソンが2012年の製品で訴求したポイントは、「小型・スタイリッシュ」「簡単・便利な操作性」「Epson Connectの強化」。平野氏は、これらの特長がコンシューマーのニーズに合致したと分析する。今回の新製品を含めた、今後1年間のインクジェットプリンタ全体の販売目標は約280万台だという。

小型・スタイリッシュという特長に対する、ユーザーの満足度が非常に高い

続いて、平野氏はここ最近におけるユーザーのプリンタ利用動向を述べた。それによると、デジタルカメラの写真をプリントする機会が減る傾向にある一方で、スマートフォン/携帯電話で撮った写真をプリントする機会は増加傾向という。エプソンはこうした需要の変化に対し、敏感に反応していく構えだ。こうしたことから、2013年カラリオ新製品のポイントには「全ラインナップ小型スタイリッシュ」「スマートフォンとの連携強化」を挙げた。

スマートフォンユーザーの拡大に伴い、写真印刷の需要も変化している。2013年カラリオ新製品では、従来モデル以上にスマートフォンとの連携を強化

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