そこで次はCPUもGPUも全力で動かす「3DMark」を使って、両製品を極限状態に追い込み、スコアの傾向を見ることにしよう。
■ 3DMark | ||
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VAIO Pro 13 | VAIO Duo 13 | |
Fire Strike | 449 | 643 |
Cloud Gate | 3535 | 4344 |
Ice Storm | 21141 | 19406 |
PCMark7では微妙なスコア差だったが、3DMarkクラスの負荷になると両者の持ち味のさが目に見える差となって出てきたようだ。負荷が軽すぎてスコアが簡単に変動するIce Stormを除けば、Cloud GateおよびFire Strikeの2つのテストでVAIO Duo 13がどちらも勝利している。
そこでさらにCloud GateにおけるGraphicsとPhysicsの部門スコアを抽出してみた。
■ 3DMark Cloud Gate GraphicsとPhysicsの部門スコア | ||
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VAIO Pro 13 | VAIO Duo 13 | |
Graphics | 4359 | 5670 |
Physics | 2129 | 2389 |
PhysicsスコアはCPUを全力で回すテストだが、ここでもVAIO Duo 13の方がわずかに高い。どうやらVAIO Pro 13は高負荷だとクロックが早めに下がる設計といって間違いないだろう。
これを検証するために、次は「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア」の公式ベンチマーク(キャラクター編)を使ってみる。解像度は1,280×1,080ドット、画質は「標準品質(ノートPC)」で描画性能を見るが、同時にハードウェア情報調査ツール「HWiNFO64」を使い、CPUクロックやCPU温度をトレースしてみた。
■ ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア | ||
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VAIO Pro 13 | VAIO Duo 13 | |
標準品質(ノートPC) | 3093 | 3784 |
ここでもスコアはVAIO Duo 13の方がわずかに高い。次にこのテスト中のCPUクロックの変化を、テスト開始から5分間、グラフで追ってみる。すると最初の10秒前後までは両者一緒だが、1分を経過したあたりからVAIO Pro 13のクロックは800MHz近辺をウロウロしはじめる。
「これって、VAIO Pro 13はCPUがオーバーヒートしてサーマルスロットリングに入ったってこと?」と考えるのは早計だ。
次のグラフはCPU温度を同じタイミングで取得したものだが、VAIO Pro 13が最初一気に温度を上げ、その後80℃の目前で失速。この間「HWiNFO64」のセンサではサーマルスロットリング発生が検知できなかったため、オーバーヒートだけが原因とは考えにくい。
このグラフを見ると、VAIO Pro 13はむしろ発熱に加えGPUに電力をとられてしまい、CPUの許容量を超えた結果クロックダウンした、と解釈するのが自然だ。VAIO Duo 13は同じCPUを使っていながら高いクロックを維持しているので、冷却を含めて余分にパワーが出せる設計といえる。この違いがVAIO Pro 13とVAIO Duo 13の味付けの違いといってよいだろう。
ちなみに、普通のデスクトップ用Core i搭載PCで実行すると、CPUクロックはTurbo Boostの上限に張り付く。つまりVAIO Duo 13でもある程度リミッターはかかっているということだ。
バッテリの駆動時間は?
最後に「bbench」を使ったバッテリ駆動時間を比較する。無線LANはオン、キーボードバックライトやBluetooth、NFC等の装備はすべてオフ、液晶輝度は50%固定に設定。bbench上のキーストロークとネット巡回機能を使いつつ、どこまでバッテリが持つか検証してみた。
ここでポイントなるのは、VAIO Duo 13の売り文句の1つに「最長18時間駆動」かつ「Ultrabookでは最長」をうたっていること。bbenchを使った負荷は実際の人間が操作した時の負荷より重いため、公称値より短くなるのは経験則により明らかだが、スタミナを示す1つの指標として計測してみた。
■ バッテリ駆動時間 | |
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VAIO Duo 13 | VAIO Pro 13 |
12時間52分7秒 | 9時間58分5秒 |
さすがに18時間は持たなかったが、VAIO Duo 13のバッテリは半日以上持つという驚異的なスタミナが確認できた。VAIO Pro 13のような外付けシートバッテリのような追加装備こそないが、VAIO Duo 13はタブレットとして使った時でもスタミナ不足を感じさせないよう、バッテリのスタミナには最大の努力が注がれている製品といえる。
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