次は液晶パネルをチェックしてみたい。両製品とも解像度1,920×1,080ドットのIPS液晶、ソニー曰く「トリルミナス for Mobile」と呼ばれる広色域&広視野角&高解像度のパネルを採用している。

ただしVAIO Duo 13には液晶パネル表面とカバーガラスの間に空気ではなく樹脂を流し込む「オプティコントラストパネル」を採用(VAIO Duo 11と同じ)し、タッチパネル式液晶の弱点ではる白くぼやける感じを抑えている。

VAIO Pro 13(左)とVAIO Duo 13(右)の液晶は、正面から見る限りはどちらもメリハリが効いていて美しい

タブレット形態でディスプレイの回転機能を使っても、視野角が広いので隅々まで色が化けずに見られる

今回はX-Rite製キャリブレータ「i1 Display Pro」を使い、両製品の液晶の色域の広さやガンマ特性を調べてみた。作成されたICCカラープロファイルはOS X 10.8.4上の「ColorSyncプロファイラ」でガマット(表示できる色を示したマップ)に変換している。  

RGBそれぞれが斜め45度の対角線になっているのが理想(左VAIO Pro 13、右VAIO Duo 13)

 

各液晶の色域。白っぽく表示されているのがsRGBの領域だ(左VAIO Pro 13、右VAIO Duo 13)

まずガンマ特性はVAIO Pro 13が少々まとまりに欠けるのに対し、VAIO Duo 13はほぼ理想的な直線になっている。VAIO Pro 13の方はちょっとグラデの表示に注意すべきかな? という程度で、両者ともノート型PCの液晶としては優秀な部類といえる。

一方色域については、両者はほぼ同じ色の範囲を表示できるといえるが、青~緑系の表示色域がほんのすこし狭い。とはいえ、一般ユーザがちょっと写真を現像する程度にはどちらも十分使えるだろう。

次のページ:いよいよベンチマーク! 熱設計に違いあり?