「つながる力」のポイントその2: 超高速でつながる力
マルチバンドLTEといっても、複数の周波数帯がただ使えるだけでなく、KDDIでは3つの中の空いている周波数帯を自動的に選択して通信できるようにし、混雑時でも快適な通信や通話ができるようにするという。この通信には機種が対応していることが必要だが、auがこの夏に発売したAndroid端末がすでにトリプルバンドに対応しているとのこと。
また、2.1GHz帯でも使える帯域幅を増やしていくという。帯域幅が大きいほど快適な通信が可能だが、KDDIでは8月から一部エリアで20MHz幅化を開始し、これにより、受信最大速度が150Mbpsになるという。残念ながらauのiPhoneはマルチバンドには対応していないが、iPhoneで使われている2.1GHz帯でも高速化されるので、iPhoneユーザーも最終的には高速化の恩恵を受けることになりそうだ。
「つながる力」のポイントその3: こだわりのつながる力
スマホは生活の様々なシーンで使うため、つながってほしいところでつながってほしいもの。田中孝司社長は、800MHz帯を使うメリットとして「屋内施設や地下街でも通じやすい」ことをあげている。というのも、800MHz帯の電波は2.1GHzのよりも電波が建物や施設に入り込みやすいため、スマホを使いながら地下や建物に入ったらつながらなくなった、という不便を減らすことができるそうだ。また、主要な屋内施設や地下街のLTE化はほぼ対策済みだという。