1920×1200 (323ppi)のディスプレイの効果は、電子書籍を開いて初代モデル (1280×800、216ppi)と並べたら一目瞭然だ。非常に滑らかに文字が表示される。初代モデルも目を近づけてじっと凝視しないと画素を見て取れないほど高精細だが、Nexus 7 (2013)の滑らかさは印刷物と違わないと言いたくなるほどだ。初代モデルで酷評されることが多かった発色についても改善されている。
手に持った時の本体の収まりが良いので、背面の5メガピクセルカメラはタブレットとしては撮影しやすい。タブレットで写真や動画撮影しないという人でも、バーコードの読み取りやAR (拡張現実)機能など、カメラを必要とするアプリを全て使えるようになったので重宝するはずだ。前面のカメラは、短辺の両方にスピーカーがついた影響で、中心から少し左の位置に付けられている。そのためビデオチャットの際に中心に合わせているつもりがオフセンターになってしまう。わずかなズレなのだが、使っていて違和感を覚える。
内蔵スピーカーは2つになり、初代モデルよりも大きく迫力のあるサウンドで音楽や映画などを楽しめる。横向きにして使うと、しっかりとしたステレオサウンドが鳴る。MicroUSBポート側のサウンドホールが2つに分かれているが、残念ながら縦向きでも左右のチャンネルになるということはない。
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前編では、Nexus 7 (2013)のハードウエア仕様を中心に、初代モデルからの向上点を紹介してきた。後編では、各種ベンチマークアプリケーションを使用し、同モデルのパフォーマンスについて解説していく。