最後の発表内容「Announcement of New Services」で、背景に「3Cs」という文字を掲げながら「次のアクションを起こす。キーワードは"C"だ」と語り出した舛田氏。

1つ目に挙げたのは「Communication」。メッセンジャー、無料通話に続く新たなコミュニケーションツールとして「Video calls」を発表した。Wi-Fi環境だけではなく、3G環境でも映像を利用したビデオ通話が可能とのことで、リリースは秋。「できるだけ前倒ししてサービスを開始したい」(舛田氏)と話していた。

続く2点目では「Contents」として「LINE Music」を発表した。LINEではファミリーアプリと呼ぶ、サービスごとにアプリを用意して展開するケースが多いが、LINE Musicは基本機能の一つとしてLINEアプリに組み込まれる。音楽文化は世界中に根付いているものとして、初期の段階から世界展開を視野に入れるという。今年いっぱいを目処にサービスを開始すると言うが、「1曲何円か、定額制かといったサービス詳細についてはリリース時の発表をお待ちいただければ」(舛田氏)とのことだった。

最後の「C」である「Commerce」では、「今朝の新聞でご存じの方もいると思うが(笑)」(舛田氏)と21日の大手新聞社が報じた「LINEがeコマース参入へ」の記事を肯定するところから話が始まった。

「LINE MALL」と命名されたeコマース事業は「コマースの概念を変える新たなコマース事業を皆さんに提供していく」ものだと舛田氏は語る。

「コマースはコミュニケーションに近い存在。個人と法人で差を付けることなく、いつでも、どこでも、誰でも、売り手や買い手になることができる新たなショッピング体験を提供したい。ショッピングするという意識を変える」とその意気込みを語った。

こちらもリリースは秋になるといい、詳細はアプリの提供を開始するタイミングで公表すると述べるにとどまった。

また、新サービスではないものの、LINE Web Storeも新たに発表された。これはLINE MALLとは異なるLINE公式ストアと呼ぶべきもので、スタンプの購入やLINEの仮想通貨「コイン」の購入を一手に引き受ける専用サイトとなる予定。また、今後は試験導入されているLINEアプリの着せかえ機能についても、企業スキンの提供が予定されているという。