アイドルユニット・私立恵比寿中学の鈴木裕乃が主演を務め、同じく同ユニットメンバーの松野莉奈が出演する映画『ジョーカーゲーム 脱出』が17日から公開をスタートした。同作は、AKB48の北原里英主演で昨年公開された『ジョーカーゲーム』の続編となる作品で、命懸けの"ババヌキ"に敗北し、矯正施設に送られた7名の少女たちが、今度は「死の脱出ゲーム」に巻き込まれていく物語。
鈴木、松野のほかbump.yの宮武美桜、夢みるアドレセンスの京佳が出演するなど3組のアイドルユニットが競演することでも話題となっている。本作で鈴木は映画初主演に挑み、また、長編映画での”エビ中コラボ”も初。アイドルとは違った一面を披露した2人に、今回の撮影、そして演技レッスン時代からのこれまでを振り返ってもらった。
鈴木裕乃 |
――2人そろっての演技は初めてですよね。
松野「演技レッスンの時ぐらいしかなかったので、本番でというのは初めてでした。今はもうやっていないんですけど、昔は事務所全体の新人で演技レッスンしていたんですよ。エビ中に入ってからも少しだけやっていましたけど、週に1回のペースでした」
鈴木「一緒にレッスンしたのは、エビ中に入ってからだよね」
松野「入る前もやってたよ」
鈴木「えぇー!?」
松野「やってたよ! 私すごく記憶に残ってるもん」
鈴木「周りのことが見えないくらい人見知りだったからなぁ…」
松野「男の子何人かと裕乃1人で、裕乃がお姉ちゃん役みたいな時あったよね。私もいたもん。その時に」
鈴木「たぶんその時に話しかけられても『うん…』みたいな反応だったと思う(笑)。わたし、めっちゃ静かだったでしょ?」
松野「静かだった(笑)。たしか、男の子が下着を裕乃のランドセルに入れて、裕乃がその男の子を怒って…みたいな話だったよ」
鈴木「えー! 全く記憶がない…」
松野「私、結構記憶力がすごいんです(笑)」
鈴木「その頃…いたっけ? …だめだ! 思い出せません!」
松野莉奈 |
――すごい記憶力ですね。今のように、自分が覚えているのに周りが覚えていないような状況は、よくありますか。
松野「一緒にいる子とかに印象深かったことを伝えても、『あれ? そうだったっけ?』って言われることはよくあります」
鈴木「やっぱり、印象に残ったことは覚えているんですけど…」
松野「最初に裕乃を見たときの印象はクールというか、何もしゃべらない静かな子だなと思いました。私は、わいわい楽しみながら演技レッスンをやっていたほうなので(笑)」
鈴木「入りたてだと友だちもいないし、話しかけにくいしみんな仲いい子とかできちゃってるから。莉奈とかも仲いい子がいたし、その中に入りにくかったので…印象は…うーん、どうだっけな…覚えてない(笑)」
松野「えー!? 本当に覚えてないの!? ちょっとショック」
鈴木「ごめんなさい…でも違うの(笑)。私、みにちあのレッスンも、遅れたんだよね? たしか2日目からの参加だったんです("みにちあ"とは、2人が所属していたユニット"みにちあベアーズ"のこと)。なんか、みにちあの時の私たちって…」
松野「壁があったよね?」
鈴木「あったあった」
松野「しゃべったりはするけど、ここまでノリノリではなくて」
鈴木「グループ内にもさらにグループがあったりするんですけど、いつも一緒にいる人じゃなかったもんね?」
松野「うん」
――すると、私立恵比寿中学に入ってから互いの距離が縮まったのでしょうか。
鈴木「そうなんです」
松野「エビ中に入るって分かってから仲良くなったよね。ほかのメンバーも昔演技レッスンで一緒だったこともあって、すごく入りやすかったです」
鈴木「私に関しては、すごく入りにくかった…(笑)。確か1回目のレッスンの時、(安本)彩花と仲良かったので彩花と一緒にいようと思ったんですけど、彩花は(廣田)あいかと仲良かったんです。だから、2人の間に入れなくて(笑)」
松野「私も人見知りするんですよ。最初の演技レッスンも人見知りして。友だちには人見知りじゃないって言われるんですけど、たぶん隠れ人見知りだと思います(笑)」
――今回は、同世代の女の子たちとの共演作でしたが、やはり人見知りしましたか。
鈴木「撮影の前にお稽古があったんですよ。2人はこうして話していたんですけど、ほかの5人とはやっぱり壁がありました」
松野「稽古の時はそんな感じだったんですけど、撮影で一緒にいる時間が長くなったので打ち解けられたみたいなところはありますね」
――出演者の皆さんがブログでも書いているとおり、すごく仲が良かったそうですね。
松野「劇中は真剣で、カットがかかるとみんなで笑い合ったり(笑)。すごく楽しかったね」
鈴木「仲良かったもんね。京佳ちゃんが特殊メイクをしたシーンがったんですけど、全然こわさもなくみんな『すごいね!』って言いながら、わいわい盛り上がってました(笑)」
松野「その顔のまま話し合ってて(笑)。みんなカメラが回りはじめるとパッと切り替わるので、私たちもそれに合わせてパッと切り替えていました。初日はみんな緊張してましたけど、2日目の撮影が夜遅くまでなってしまって、テンションがおかしくなって」
鈴木「もう、ネジが1個取れましたよ(笑)。ハイになっちゃって」……続きを読む。