このほかイー・モバイルおよびソフトバンクモバイルの対応エリアにより、適宜最適なネットワークに切り替わるようになっている。

公衆無線LANスポットではWi-Fi通信を利用することができる(写真左)。そのエリアに最適なネットワークに自動的に切り替わる(写真右)

Pocket WiFi GL09Pはいくらで運用できる?

EMOBILE 4Gの基本使用料は、契約種別によって異なるが、月額3,880~4,980円で利用できる。4Gデータプラン(にねん)に加入し、「ずっとおトク割」を適用すれば、月額3,880円で利用可能だ。[利用料金の詳細は同社Webサイトで確認可能だ] (http://emobile.jp/charge/emobileg4data.html)。

イー・モバイルのオンラインストアでは、料金プランの詳細を確認可能。購入手続きも行える

なお同社では、Pocket WiFi GL09PをはじめとするEMOBILE 4G端末に契約変更する際に発生する契約解除料を割り引くキャンペーン「チェンジ4G 10,000」「チェンジ4G 5,000」を実施している。既存のイー・アクセス端末を利用しているユーザーは、チェックするとよいだろう。

なおEMOBILE 4Gでは、月間の利用データ通信量が7GBを超えると、月末まで最大通信速度が送受信時128kbpsに制限されるので注意していただきたい。

実際に使い勝手はいかに?

Pocket WiFi GL09Pを使って、手持ちのモバイル端末で動画サービスを楽しんでみることにした。まずはGoogle PlayでSD画質の映画タイトルをレンタル。EMOBILE 4Gで接続できていることを確認してから、スマートフォンで1時間ほど作品を視聴した。ダウンロード速度は申し分ない様子。累積データ通信量は動画の視聴開始とともに上がり始め、約1時間で300MBほどを使用した。月間7GBまでデータ通信が利用できることを考えれば、映画は月に数本程度視聴できそうだ。

あらかじめ満充電させておいたPocket WiFi GL09Pの電池残量は、1時間の動画視聴を経てもまだ90%が残っていた。5000mAhの大容量バッテリーならではの余裕である。動画を視聴する際は、Wi-Fiルーターの累積通信量とともに、スマートフォンの電池残量も気になるもの。しかしPocket WiFi GL09Pがあればスマホへ給電できるので、この点でも心配がいらないわけだ。

実際には、どの程度のダウンロード速度が出ているのか?

ではEMOBILE 4Gのダウンロード速度を計測すると、どの程度の数字が出るのだろうか。そんなわけで最後に、筆者の生活圏内でダウンロード速度をチェックした結果を簡単にお伝えしたい。計測した地点はJR高円寺駅前、JR渋谷駅前、JR新宿駅構内、JR高田馬場駅前など。計測にはAndroidアプリ「Speedtest.net」を利用し、それぞれで3~5回計測した結果の平均値を実測値とした。

高円寺駅前では速度が安定していた。しかし新宿駅、渋谷駅などの大きな駅周辺では結果にばらつきが見られた

高円寺駅前では上り21.99Mbps/ 下り7.36Mbpsで、コンスタントに良い結果が得られた。20Mbpsを超える速度が出ていれば、動画サービスも快適に楽しめるだろう。JR渋谷駅前では上り5.61Mbps/ 下り6.75Mbps、JR新宿駅構内では上り5.35Mbps/ 下り6.00Mbpsとなった。ともに計測の度ごとに結果がばらついており、3Mbps後半から10Mbps弱を行き来した。乗降客の多い駅前ともなれば、利用者および周辺の商業施設などから、様々な電波が行き交っているはずである。それが計測結果に影響したのかも知れない。JR高田馬場駅前では上り7.34Mbps/ 下り1.02Mbpsとなった。ちなみにJR高田馬場駅から東京メトロ東西線に乗り大手町方面に移動したところ、走行中の車内でも下り0.5Mbps~2.5Mbpsのダウンロード速度が測定できた。これは「マイナビニュースの閲覧程度であれば問題のない速度」と言えるだろう。

(記事提供: AndroWire編集部)