さらに、デイリーでのアクティビティ数(ユーザーが何らかのアクションを起こす回数)は5,400万件以上に上っており、国内に絞っても月間ユニークユーザーは2,900万人と、リリース時から220%の成長率を誇っている。これはSNSとして考えても、国内トップクラスの数字だという。

こうした実績を挙げた上で、桝田氏は「ユーザー数やアクティブ率という点では成功といえる」と胸を張る。

しかし、この数字が体感的にしっくりこないというユーザーも多いのではないだろうか。実際、筆者の周囲でもタイムライン機能を活用しているユーザーはあまり見かけない。ならば、タイムライン機能はどんなユーザーに受け入れられているのだろう。

桝田氏はこの疑問について「タイムラインを活用しているユーザーにとっての"LINEのタイムライン"は、初めて出会うタイムラインなのではないか」と分析する。

すなわち、TwitterやFacebookといった従来からのSNSを活用してきた層ではなく、「そうしたSNSに触れる前からLINEを使っている高校生や大学生といった層に受け入れられている」ということだ。

「従来のSNSをあまり経験していない方にとっては、一番使っているアプリの中にタイムラインというものがあったという感覚。LINEのタイムラインは、彼らにとって"初見のタイムライン"なのです。タイムラインといえば"LINEのタイムライン"であるという認識を持っているユーザーも増えてきています」

桝田氏はまた、LINEのタイムラインが受け入れられたもう一つの理由として、「閉じられているからこその安心感がある」ことを挙げる。

「従来のSNSのように拡散していろんな人に見られてしまうことがないので、安心して友だちに向けて投稿できる。投稿内容は従来のSNSと変わりません。それがLINEのタイムラインの使われ方なのです」

月間7,300万人という数字をどう見るか。判断は難しいところだが、いずれにしてもタイムライン機能がLINEのプラットフォーム戦略において、今後も重要な柱の一つであり続けることは間違いない。

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