出先でスマホでタブレットで。ちょっと嬉しくなるキーボード!
iPhoneやAndroidといったスマートフォンを使用していて、自分でも"欲張りだよな"と思いつつ感じてしまうのが、長文メールを入力する際に「キーボードの使い勝手がもっとよかったら!」という、日ごろPCベースでデジタルライフを送っている中年にありがちな欲求。「最近の若い子は、よくあんな速度で入力、しかも、フリック操作なんていう(筆者から見たら)手品的な芸当ができるもんだ……」と、痛感させられていた筆者に、心強い味方が現れた。サンワダイレクトが世に送り出した、全面タッチセンサーBluetoothキーボード「バックライト Bluetooth キーボード(タッチセンサー) 400-SKB036」シリーズだ。
英語配列モデルと日本語配列モデルがあり、英語配列モデルの対応OSはiOS 4以降とAndroid 2.3以降、日本語配列モデルの対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8とAndroid 2.3以降。価格はどちらも6,980円だ。
細かな心遣い、ちょっとした遊び心がにくい!
この「バックライト Bluetooth キーボード(タッチセンサー) 400-SKB036」シリーズ(以下、400-SKB036)、内蔵バッテリで約2カ月も動作してくれるという。充電もUSBケーブル1本だ。ただ、キーボード側と付属USBケーブルのコネクタがMini USBであり、これがMicro USBコネクタだったらもっとよかったと思う。Androidスマホユーザーが日ごろ持ち歩いているであろうMicro USBケーブル(+モバイルバッテリ)を使って、400-SKB036のバッテリが切れても充電できるからだ。
また、これは当たり前すぎるけど、Bluetoothでカンタンにペアリングできて、充電さえ済ませればすぐにワイヤレスで使える。筆者は、スマートフォンはもちろん、ノートPCやiPad mini、時にはデジタル一眼レフカメラまで持ち歩くため、何かと荷物が多くて困る。そしてバッグの中で「あっちへウロウロ、こっちへウロウロ」してしまうのがケーブルのたぐい。ポーチなどで管理すればいいのだけれども、根がズボラなため「さて、バッテリも少なくなってきたことだし……」と、いざ充電しようとしたときバッグに入れておいた"ハズ"のケーブルがなくてアタフタしたこともしばしば。なので、400-SKB036がケーブルいらずなのは、大いに助かる。
ペアリングボタンを押して、スマホの画面に表示されるペアリング用のコードを入力するだけで、即使えるのがいい(写真左)。今回は筆者所有のiPhone 5で試用したけど、基本的には「Bluetoothをオン」→「ペアリング用のコードをキーボードより入力」でオーケー(写真右) |
実際に400-SKB036を使ってみて感じたのが、細部へのこだわりや遊び心。その名が示すとおり、キーボードにはバックライトが搭載されており、暗所での視認性は抜群。また、「タッチセンサー式って、打鍵感がなくって……」と、この手のキーボードを敬遠する向きもあるかと思う。正確には打鍵感ではないものの、400-SKB036はキーに触れるたびに"ブルッ!"とバイブレーションでキー入力を知らせてくれるという、粋な計らいが込められている。
バックライトによるきれいなイルミネーション。ハッキリした発色で白、青、橙が美しい。キーをタッチすると"ブルッ!"と振動しつつ"ビッ!"とビープ音が。もちろん、バックライト表示、振動や音は設定でオフにすることも可能だ |
アスタリスクやカギ括弧など、記号の入力はやっぱり便利
ハードウェアの機能面で面白い要素を紹介してきたけど、「実際に文字を入力するキーボードとしての役割はどうだったの?」と突っ込みが入る前に全体的な印象を述べるなら、「原稿を執筆……とまでは難しいものの、メールやチャットでは使い勝手がいいかも!」だ。
400-SKB036シリーズのキー配列。左が英語配列モデル、右が日本語モデル。基本的にはQWERTY配列だが、起動類やファンクションキー、カーソルキーは上段にある。正直、タッチタイプはけっこう厳しい。最上段の左から2番目、マウスアイコンのキーをタッチすると、ほぼ全面を巨大なタッチパッドとして使える。左上と右上には、それぞれ左クリックボタンと右クリックボタンがある |
やはり原稿のような長文を入力する場合、どうしても手に馴染んだキーボードの方がストレスなく作業できる。とはいえ、スマートフォンでの文字入力、特に筆者と同じようにフリック入力が苦手な人や、LINEなどで頻繁にそこそこの文章量のメッセージを送る際には、400-SKB036はちょうど良いのではないだろうか。カギ括弧などの記号も普段のPCとほぼ同じように打てるのも便利だ。
利用シーンとしては、このようにスマホをスタンドに固定して入力に集中する、というのが王道だろう |
重量は約300g。サイズゆえのキータッチの窮屈さはあるものの、スマホ操作の文字入力と比較したら軍配は400-SKB036に(もちろんスマホの文字入力が苦にならない人も多いと思うが) |
今回、筆者の環境では試せなかったが、もちろんAndroidスマートフォンでも役立ってくれるだろう。価格も手ごろだし、WindowsでもiOSでもAndroidでもキーボードとして使える上に(英語配列モデルと日本語モデルで対応OSが異なる点に注意)、全面タッチセンサーを活かして大きなタッチパッドとしても機能する400-SKB036。PC、スマホに限らず、「好みの入力デバイスを探求する」きっかけを与えてくれそうだ。
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