そして、必要な工具はひとつだけ。角ボルトの径にあったドリルだ。iPadを支えることを考えると、ボルトの径は7~9mmはほしい。となると、一般家庭においそれとあるとは考えにくい。

手軽に工具を買うならホームセンターだが、最近ネットショップでも購入できるので、準備は楽になったなぁと思いつつホームセンターへGO。電動ドリルコーナーを見ると、ドリルの「刃」部分だけ売っているので、チェックする。今回は(高いので)電動ドリルは使わず手動で開けることにする。

なので、まずは軸径6.35mmの刃を購入。この軸径とは、いわば装着部のサイズであり、ほとんどは軸径6.35mmに対応している。海外製品などを買わない限りはまず間違いないだろう(一応チェックしてね)。

で、次に持ち手の部分を探す。ドライバーコーナーに行くと「差替ドライバー」なるものがあるので、対応する軸径をチェックして6.35mmに対応しているならそれを購入。これで準備は整った。

角ボルトの径に合わせてドリル(ビット)を購入。軸径は6.35mmなので汎用性は高い。だいたい1,400円くらい

軸径6.35mmに対応するグリップ(差替ドライバーのもの)。こちらはだいたい700円くらい

ちなみに、差替ドライバーというのは棒の両端に「+」と「-」があり、差し替えることで、プラスドライバーにもマイナスドライバーにもなるという工具。今回はその棒を使わずに、別途購入したドリルを装着する。ちなみに、グリップ部のみ販売している場合もある。ホームセンターをざっくりチェックしてみた感じだと価格差はそれほどないので、その辺は好みかな?

ただし、グリップ具合はかなり違うので、一度握ってみることをオススメする。形状もオーソドックスなドライバータイプや握りやすいボールタイプ、回しやすい「T」形状などさまざま。材質も異なれば、滑り止めの素材も違う。そういう意味では、ネットで購入するよりも、実際に見て、触って選びたいところだ。

なお、今回穴を開ける対象はプラスチック製の丼なので、手動でも十分対応できる。成人男性はもちろん、か弱い婦女子、少年少女でも問題ないだろう。たぶん。とっかかりこそ力がいるものの、一度食い込んでしまえばすぐに穴は空く。

ただし、小生が購入した「丼」。プラスチック製なので、加工の関係か中央部に"バリ"が残っており、そういう意味では加工しにくい部類だったかも。丼の購入時にはそういった部分もチェックしておきたい。

チェックといえば、こだわりたいのが丼の"柄"。本当であれば、"柄なし""凹凸なし"の一見すると"漆塗りなんじゃねぇか!?"っていう100均丼を探していたのだけれど、そんなものは存在せず。花柄のメルヘンチックなものや凹凸具合の激しいものなど、なかなか欲しいものが見つからなかった。

一度作ってしまうと、もう作らないだろうから、この辺は特にこだわりたいポイントだ。なお、アドバイスするならホームセンターよりも100均のほうが"加工しやすい"丼が多く並んでいる。ホームセンターのほうが(デザイン的に)"グッ"とくる丼が多かったのだけれど、プラスチック製ではなく加工は困難と判断。その点、100均で購入できる丼はそのほとんどがプラスチック製なので、安心して選べるだろう。

さて次回、丼で作るiPad用スタンドを完成させよう。