だが持ち手や使い方などは2007年のころから大きく変化しておらず、端末だけが大きくなることで「使いにくい」と感じるケースが増えてきたという。特に指の動かすべき範囲が広がって物理ボタンが押しづらくなり、落下事故の原因にもなっている。

LG Electronics USAシニアバイスプレジデントのJames Fishler氏が製品の特徴を説明。主に5つの強化点がポイントになるという

そこでどの持ち方でも人差し指の位置が大きく変化しないことに着目し、これまで本体側面や正面に配置されていた物理キーをすべて背面の1カ所へと集め、「Rear Key」の名称で機能を集中制御できるようになった。電源のオン/オフだけでなく、ボリューム制御、そしてボタン長押しで特定アプリを呼び出したりと、さまざまなアクションを行える。また端末を机の上に置いたときなど、背面ボタンを触れないときには画面を2回タップすることで画面のオン/オフが可能になる「KnockON」機能を備えている。また通話を受信したときなど、ロック解除動作をせずとも耳に端末を近付けるだけで対応できる「Answer Me」など、ボタンに頼らない操作方法も用意されている。

デザインに関する解説。6年前と比較して、ハイエンドスマートフォンは横幅だけで2.4インチから2.7インチへと拡大しており、従来のような手のひらを広げて使うスタイルでは左右または上面にあるボタンを押すのが難しくなっており、落下事故にもつながっている。そこでタッチパネル操作や通話中、左利き/右利きに関係なく人差し指が本体背面に来ることが多い点に注目し、一通りの物理ボタンの機能を背面カメラ下に集約した「Rear Key」のアイデアが生まれた

G2はリチウムポリマーの内蔵型電池となったが、それによりデザイン上のデッドスペースが減り、薄型筐体ながら3000mAhの大容量バッテリを搭載できたという

Rear Keyは中心が電源ボタン、上下がそれぞれボリュームコントロールだが、長押しすることでQuickMemoやカメラアプリを呼び出す機能ボタンにもなる

またデザイン面では「5.2インチ」というサイズにこだわったという。現在スマートフォンではハイエンド製品を中心に6インチクラスの大画面を目指すものが増えつつあり、実際今年9月にはこうしたタイプの製品が複数社からリリースされることになるとみられている。