あらゆるゲームをフルHDでスムーズに

さて、何はなくとも気になるのは、これほど重装備なノートPCでベンチマークテストのスコアがどこまで伸びるかだろう。これまでのマウスコンピューター製品のレビューで使用してきたベンチマークソフトやゲームを実行してみたので、まとめて紹介する。

まずWindowsエクスペリエンスインデックスだが、CPUとグラフィックスに関する4項目が7.9、残るストレージは8.4と、圧倒的な数値をマークしている。ノートPCでグラフィックスの値がデスクトップ、ゲームともに7.9という製品は見たことがない。ストレージもこのNEXTGEAR-NOTE i1100PA1-SPではSSDが256GB×2のRAID 0構成となっており極めて高速だ。

CPUとグラフィックス関連のスコアは、すべて7.9のWindowsエクスペリエンスインデックス

システムドライブはmSATA SSDモジュールを256GB×2のRAID 0構成で搭載。ランダムアクセス性能も非常に高い

3DMarkは、DirectX 10世代の3DMark Vantageと、DirectX 11世代の3DMark11で測定したが、現状ノートPCで得られるグラフィックス性能としては、当然のことながら最高のクラスで、フルHD解像度(1920×1080)でのプレイなら最新のタイトルでも非常にスムーズで快適な描画が期待できる。

3DMark Vantage 1.1.0 Performanceプリセット
3Dmarks P27220
GPU SCORE 28353
CPU SCORE 24306
3DMark Vantage 1.1.0 GPU SCORE
1280×720 36223
1920×1080 20049
3DMark 11 Performanceプリセット
3DMark Score P7573
Graphics Score 7609
Physics Score 8571
Combined Score 6261
3DMark 11 Extremeプリセット
3DMark Score X2680
Graphics Score 2457
Physics Score 8298
Combined Score 2829

実際のゲームを利用した各ベンチマークでは、いずれのタイトルでもフルHDでまったくストレスのない動作が可能なほど、性能に余裕のあることが確認できた。ソフトの設定を最高品質にしても、まず影響のない水準といえるだろう。

モンハン、PSO2、新FF14などの著名タイトルのデフォルト設定での計測値。最高品質の設定に変えても余裕の動作が可能

BIOHAZARD 5 ベンチマーク ベンチマークテストB(DirectX 10)
1280×720 156.4fps
1920×1080 157.3fps
ロストプラネット 2 ベンチマーク テストタイプB(DirectX 11)
1280×720 88.0fps
1920×1080 77.2fps
モンスターハンター フロンティア オンライン ベンチマーク 大討伐
1280×720 25464
1920×1080 13290
ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 動作検証
簡易設定3・1280×720 40855
簡易設定5・1920×1080 12213
ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマーク
Low 7260
High 5905
ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編
1280×720【標準品質】 16092
1920×1080【標準品質】 12070
1280×720【最高品質】 9210
1920×1080【最高品質】 6202
CINEBENCH R10 64bit
Single CPU 7395(1分59秒)
Multiple CPU 26201(0分33秒)
CINEBENCH R11.5 64bit
OpenGL 70.24fps
CPU 7.16pts

USB×5ポート、Thunderboltも搭載など充実の拡張性

拡張性は、一般的な17型クラスの据え置き型ノートPCと比較しても、より充実している。例えばUSBポートだが、右側面にUSB 3.0×2ポート、USB 2.0×1ポート(eSATA兼用)、背面にUSB 3.0×2ポートの計5ポートを備えており、USBハブを使わなくても、ゲームに必要なコントローラーなどの周辺機器を、接続したままにしておける余裕がある。

また、マウスコンピューター製品としては初めてThunderboltポートを搭載しており、Thunderbolt対応の外付けストレージやビデオキャプチャー機器などとケーブル1本で接続可能。Mini DisplayPort出力としても利用できるので、GeForce GTX 780M SLIのパワーを活用して、高解像度の外部ディスプレイを接続することも可能だ。

背面とあわせて計5つのUSBポートを備えるほか、Thunderboltポートも初搭載。ThunderboltはMini DisplayPortとしても使えるので、2560×1440などの高解像度ディスプレイもケーブル1本で簡単に接続可能

そのほか、ユニークなデバイスとしては指紋センサーを装備しており、Windows自体やWebブラウザ上でのID・パスワード入力を、指紋の読み取りに替えられる。セキュリティを保ちつつ操作の手間を減らすことが可能だ。

キーボード右下には指紋センサーを搭載しており、指紋を登録するとID・パスワード代わりに使える

さらに忘れてはならないのがサウンドだ。オンボード型Sound Blasterシリーズのシステムとしては最新世代の「Sound Blaster X-Fi MB3」を搭載し、キーボード面のステレオスピーカーに加えて底面にサブウーファーを装備したことで、ノートPCのサウンド機能としては非常に豊かな表現力を備えている。サラウンド機能によって本体のサイズを超えたサウンド再生が可能となっており、ノートPCから音が出ているというより、本体の周囲も含めた空間から音が聞こえてくるような広がりを感じることができる。

「Sound Blaster X-Fi MB3」を搭載。設定画面には敵の足音を強調する「スカウトモード」のオンオフなども用意されている

「NEXTGEAR-NOTE i1100」シリーズは最小構成の「i1100BA1」でも269,850円という高額商品ではあるが、GTX 780MのSLIというほかに類を見ない最強のGPU構成を取りながら、ストレージ×4基までをこのサイズに凝縮したPCという点で、世界的に見てもプレミアム性の高いマシンになっている。とにかく最高のスペックのノートPCがほしい、デスクトップ並みのゲーム環境をそのまま外出先へも持ち出したいというユーザーにとっては、従来の製品では実現しえない満足感を得られる一台ということができるだろう。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 NEXTGEAR-NOTE i1100PA1-SP
ディスプレイ 17.3型フルHDノングレア液晶(1920×1080)
CPU インテル Core i7-4930MX Extreme Edition
メモリ 32GB PC3-12800 DDR3L SO-DIMM
SSD 【RAID 0】512GB(256GB×2、mSATA接続)
HDD 1TB SerialATAII
チップセット モバイル インテル HM87 Express
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
グラフィックス 【SLI】NVIDIA GeForce GTX 780M
OS Windows 8 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0×4(右側面×2、背面×2)、USB 2.0×1(右側面)
サイズ W419×D293×H39.3~49.7mm(折り畳み時)
重量 約4.4kg
バッテリー駆動時間 約2.66時間
価格 439,950円(税込)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2013/8/1(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。