「自分には知識が足りていない」「こういうところがわかったらもっと広い視点から仕事ができるのに……」。そんな仕事上、私生活上で自分の知識やスキルの不足に対して抱える"もやっ"とした不満や不安を解消するために、皆さんはどのような「次の一手」を取るのでしょうか。マイナビニュース読者にアンケートを行いました。

調査時期:2013/7/11~2013/7/15
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:300名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

やはり強いインターネット! しかし2位には本気度の高い一手がランクイン


アンケートに回答してくださった300人の回答のうち、1位は「インターネットで情報を収集する」で、全体の35%でした。スマートフォンやPCで比較的簡単に情報が収集できるため、「わからないことがあったらすぐインターネットで検索してみる」という方が多くいました。

「漠然としているときはまずインターネットで手がかりをつかむ」(29歳/女性/情報・IT)

確かに、自分のやりたいことに対してどういったルートで解決すればいいのか、行動前段階の準備としては大変便利です。幅広く情報を集められるので、同じ境遇にいる他人の生の声を聞けることもポイントが高いですね。

「自分の仕事にかかわる新しいことはインターネットが一番情報が新しく詳しいから」(53歳/男性/電機)
「知りたいことがわかるし、何が求められているかニーズもわかる」(29歳/男性/運輸・倉庫)

特殊な分野でも情報が得られたり、最新の情報がいち早く得られることも強みです。一方ではこういった意見も。

「正しい情報さえ見極められればインターネットは良い情報源だと思います」(29歳/女性/商社・卸)

情報量が豊富なだけに、真偽や優良な情報を見極める力も必要とされるようです。

2位は「資格を取る」で全体の20%。雑誌やビジネス書を読むという選択肢よりも上位に、より実務に近い、また実践的な方法がランクインしました。

「業務の専門性を高めたいから」(33歳/女性/不動産)
「一番実用的だから」(35歳/男性/機械/精密機器)

スキルアップしたいものの専門性が高い場合は、自分のやり方で勉強していくよりも、体系立てられた勉強方法で、有効な知識を得たいという考えの方が、資格取得を選んでいました。

「目に見える形で示すことができ、目標にもなるから」(24歳/女性/電機)
「資格を取ると履歴書に書けて客観的に評価されるし、試験を受けることで自分の習熟度の指標になるから」(24歳/女性/電機)

せっかく勉強するなら「目に見える形」に残したい、そのほうが頑張れる、と考える方が多いようでした。また、「勉強した成果を転職や就職、昇給などにも活かせるのがいい!」という意見も多く、特に金融・不動産・法務・語学といった、対応する資格がある分野では、その傾向が強いようです。

第3位は「専門書を読む」で全体の18%でした。理由としては、

「分野ごとに、色々な書籍を選べるので」(47歳/男性/ソフトウェア)

こういった、自分のペースや分野に合わせた学習ができるから、という方や、

「それでも解消できなければ、専門の講師に教わる必要があると思うから」(25歳/女性/小売)

もともと本が好き、という方や人に教わるより自学でできるところまでやってみる、という自己学習に慣れた方も多くいるようでした。

「何事も先達がいて、大抵の問題ならその先達もぶつかり、その中には解決法を残している人間もいると経験的にわかっているから」(26歳/男性/文筆)

専門書なら同じ分野の人たちがぶつかる疑問などが網羅されている、ネットより洗練された知識が手に入るから、という意見も目立ちました。

強化したい分野はバランスよく分散。複合的に知識を強化していきたいという声も

全体として分野は突出したものがなく、上位5位まではそれぞれ票が集まりました。複数回答可だったこの質問に対しては、1人の方が経営と法務とマーケティングを、語学と対人スキルを、といった形で複合的に知識の底上げを望んでいる傾向が見られました。

全体として、インターネットで情報収集をする方は「対人スキル系」「語学系」が多いようでした。コミュニケーションツールとしても優れたWebならではの傾向でしょうか。

また、金融や経営、法務といった分野を選んだ方は資格取得や専門書で勉強をすすめる方が多いようです。専門的な知識を効率よく学べる方法が人気のようです。

2ページ目では、学習したいと思った動機とプロのご意見を聞いていきます。