日本では2008年にサービスが開始されて以来、高い人気を得続けているオンラインFPS「クロスファイア」。その世界大会への出場権をかけて行われた国内大会の「クロスファイア チャンピオンシップ 2013 Spring」で、マウスコンピューター・G-TuneブランドのゲーミングPC「NEXTGEAR」シリーズが、公式PCとして採用された。やり直しのきかないゲーム大会を支えるマシンとして、どのような点が評価されたのか、実機に触れて確かめてみよう。
あらゆるプレイヤーの環境に対応できたNEXTGEARシリーズ
傭兵部隊とテロ組織の戦いをテーマにしたオンラインFPSのクロスファイア。世界最大規模のゲーム大会「World Cyber Games」(2013年は11月に中国で開催予定)の公式種目としても採用されるなど、世界で多くのゲーマーに支持されているゲームで、カジュアル層からコア層まで幅広いユーザーを獲得している。
チームに分かれての銃撃戦を中心としているが、見えない相手の足跡やわずかな残像だけを頼りに索敵しつつ戦う「ゴーストマッチ」や、脱出側・妨害側に分かれて何人のプレイヤーの脱出/阻止が成功したかを競う「エスケープモード」など、独自の遊び方ができるプレイモードも用意されている。さらにサービスインから5年あまりが経過した現在でも、頻繁にアップデートが投入されるなど、ユーザーを飽きさせない工夫も魅力の一つだ。
5月6日に都内で行われた「クロスファイア チャンピオンシップ 2013 Spring」の決勝大会は、クロスファイアの日本一を決めるリアルイベントで、ここでプレイヤー1名に1台、会場合計で実に25台ものNEXTGEARシリーズが用意され、激しい戦いが繰り広げられた。
クロスファイアは国内ではアラリオがサービス提供を行っているが、この大会のプロデュースを行った同社のイマP氏によれば、プレイヤー1人1人で異なる、さまざまな要求にも確実に対応できる信頼性が、G-Tune製品を特に高く評価しているポイントなのだという(アラリオ宣伝チーム インタビュー G-Tune×イマP氏)。大会では、キーボードやマウス等のデバイスはプレイヤーが普段から使い慣れているものを持ち込み、設定のカスタマイズを行う。わざわざ1人1台のプレイ環境を用意するのもそのためだ。PCと周辺デバイスとの相性がシビアだと大会運営にも影響が出かねないが、国内組み立てで動作検証も確実に行われているG-Tune製品なら、トラブルの発生もなく、プレイヤーは試合にスタッフは大会の進行に、安心して専念できるというわけだ。
クロスファイアを快適に楽しめる性能と、うれしい特典アイテム
今回紹介する「NEXTGEAR i630BA1-CFC」(販売価格109,830円)は、クロスファイア チャンピオンシップ 2013 Springで使用されたのと同じ、NEXTGEARシリーズの筐体を採用し、大会運営スタッフが推奨するスペックに構成した特別モデルだ。大会でも認められた性能と信頼性、そしてゲームのプレイ環境を演出するスタイリングのすべてを兼ね備えている。
クロスファイアは最初のリリースから時間が経過しているタイトルのため、本機が搭載しているCore i7やGeForce GTX 650などは、必要動作環境に比べるとかなり高いスペックとなっている。しかし、高解像度のディスプレイで上級プレイヤーの俊敏な操作まで確実に再現しなければならないチャンピオンシップ大会では、当然のことながら、推奨環境をはるかに上回る余裕が必要なことはいうまでもない。
また、大会公式PCとして採用されたG-Tune製品だけの特典として、現在は入手不可となっているスペシャルアイテム「AWM-4th」が付属するのも、クロスファイアプレイヤーにはうれしいところだ。スナイパーライフル「AWM」に限定デザインのスキンを施したもので、赤色のフォルムが目を引く人気の武器だ。そのほか、それぞれ90日有効の「防弾キャップ」「防弾チョッキ」が付いてくる。これらはいずれもオンラインでアイテムと引き替えられるコードとして、製品に同梱されている。
90日有効の「防弾キャップ」「防弾チョッキ」も特典として用意されている |
安定した人気を誇るNEXTGEARのケース
定評のあるNEXTGEARシリーズのオリジナルケースは、ゲーマーが求める使い勝手・拡張性を十分に確保しながら、過剰なスペースを取ることなくシンプルにまとめられているのが特徴だ。
ゲーマー向けPCとしては、特に大きいわけではないミドルタワークラスのサイズだが、サイドパネルを開けると内部にはまだまだ余裕がある印象だ。この余裕のスペースは、本体フロント部のベイの数を必要最低限に絞ったことから生まれている。フロント部を天面から底まで、すべてストレージや周辺機器の搭載スペースとしているPCケースも少なくないが、実際にはそのすべてを使いきることはあまりなく、むしろデッドスペースとなっていることが多い。NEXTGEARシリーズでは、フロント部の中央付近から過剰なベイを削減することで、エアフローを改善しつつ、将来、大型グラフィックスカードを搭載するための余裕を残している。
また、フロントやサイドパネルから取り入れられた空気は、CPUやグラフィックスカードを冷却したあと、本体背面上部の排気ファン、底面に位置する電源ユニットの排気ファンから排出される。排気ファンが背面の上下に設置されるレイアウトとなっているので、ケースの隅に熱気が滞留することなく、長時間のプレイでも安定した冷却が可能だ。そのほか、フロントパーツは防塵フィルター付きの脱着式メッシュパネルとなっているので、内部へのホコリの進入を防ぎ、長期間使用後も簡単にクリーニングすることができる。
ケース外部では、天面にUSBポートやカードリーダーを備えたI/Oポートを搭載している。このサイズのPCは机の下に設置することが多いと考えられるが、その場合でも、手の届きやすい場所にポートが設けられているので、周辺機器を素早く脱着できる。また、天面のUSB 2.0ポートはシャットダウン時も給電が継続されるので携帯電話などの充電にも利用できる。
天面に設けられたI/OポートにはUSB 3.0とUSB 2.0を各2ポートずつ装備 |
前面はドア型のカバーで覆われている。カバーが不要なユーザーは取り外しも可能で、取り外し後のヒンジのすき間を埋めるパーツも付属している |
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